研究課題
基盤研究(C)
1 研究目的:日常生活における様々な場面で、円滑なコミュニケーションが図れないことに起因する多くの問題が生じている。われわれが意思の伝達をうまく行い、対人関係を円滑にするには、言語のもつ論理情報の伝達のほかに、感性情報の伝達が極めて重要である。本研究では、今まで行ってきた、コミュニケーションにかかわる感性情報について更に研究を進めるとともに、身体動作と生理的活動に起因する感性情報に重点を置いて定量的測定を行った。それらが、音響的諸要因と共にいかに時空的に相互影響しつつ統一的な感性情報を生み出して円滑なコミュニケーション事態を構築するのかを追究するためのデータを提供することが本研究の目的である。2 研究内容:音声や音楽によるコミュニケーション実験を行ってデータを蓄積し、それらに基づき次の処理を行なった。音響的要因による感性情報の定量化と時系列的分析、身体動作による感性情報の定量化と時系列的分析、生理的活動による感性情報の定量化と時系列的分析、感性情報間の相互関係の分析、心理実験のデータ分析、感性情報と心理実験結果の関係を分析。3 研究成果:コミュニケーションにおいて重要な役割を果たす感性情報について音響的側面ならびに身体動作・生理的活動について定量的データを得たことによって、より多面的・総合的に感性情報の対人間相互影響を検討することが可能となった。さらに、コミュニケーションにおける感性情報の様々なチャネル間相互影響も検討できることがわかった。このことは現実場面における二者間のコミュニケーション過程を解明する上で大きな意義を持つと考えられる。研究成果に基づき、今後、感性情報がいかにして円滑なコミュニケーション事態を構築するのかに関するモデル構築を試みたい。
すべて 2006 2005 2004
すべて 雑誌論文 (35件) 図書 (1件)
信学技報 104(745),(HCS-2004-70)
ページ: 57-60
Psychological Reports 97
ページ: 265-274
ヒューマンインタフェースシンポジウム論文集 ‘05
ページ: 401-406
ページ: 559-562
日本心理学会第69回大会発表論文集
ページ: 719
日本認知心理学会第3回大会発表論文集
ページ: 44
ページ: 608
ページ: 575-580
ページ: 609
ページ: 57
ページ: 627-630
ページ: 58
ページ: 56
Proceedings of the Human Interface Symposium '05
Proceedings of the Japanese Psychological Association 69th Annual Meeting
Proceedings of the Japanese Society for Cognitive Psychology 3d Annual Meeting
ヒューマンインタフェースシンポジウム論文集 '04
ページ: 783-788
ページ: 273-278
ページ: 531-534
日本心理学会第68回大会発表論文集
ページ: 674
ページ: 653
ページ: 654
Proceedings of the Human Interface Symposium '04
Proceedings of the Japanese Psychological Association 68th Annual Meeting