研究課題
平成18年度の研究計画は、(1)市街地ステレオ画像の領域分割と対象認識、(2)市街地ステレオ画像の領域ごとのステレオマッチング法の開発、(3)市街地画像の概略3D地図の自動作製、であった。(1)に関して、新たに画像ピラミッドを用いた階層的領域分割法を試み、さらに各領域が空、道路、道路上の白線、街路樹、その他のいずれに属するかを判別するための色情報、位置情報を前件部とするファジィ判別ルールを構築した。その結果、前年度より大幅に識別精度を向上させることができた。ただし、その他のカテゴリーの中に建物、標識、歩道橋などが含まれ、今後、その他のカテゴリー内のより精緻な対象識別が必要となる。(2)に関しては、シナジェティックステレオマッチング法のパターンベクトル、アテンションパラメータの設定法をマッチング処理速度の向上の観点から見直し、従来より簡便な設定法を見出した。しかし、マッチング対象は建物のみであり、街路樹や標識、歩道等についてはこれからの課題となった。(3)については、ノイズを含んだ建物の3次元座標と対象地域の平面デジタル地図を援用することにより、対象をポリゴンモデルへ置き換え、建物の3次元復元を実現した。しかし、実用レベルには、建物のテキスチャの自動貼り付け、道路、街路樹、歩道橋などの復元が必要であり、今後の課題となった。た、関連して、ノイズを含んだ対象の3次元座標から、対象の物体数を認識し、各物体の形状(球体、円柱、三角錐、直方体)をモデリングする方法を開発した。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (3件)
Proceedings of 2006 IEEE International Conference on Fuzzy Systems
ページ: 3073-3078
第22回ファジィシステムシンポジュウム講演論文集
ページ: 393-396
Proceedings of 2006 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cyhernetics
ページ: 1992-1999