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2005 年度 実績報告書

感性評価・EMG・バイオメカニクスに基づく使い易いペンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16500136
研究機関広島市立大学

研究代表者

村田 厚生  広島市立大学, 情報科学部, 教授 (10200289)

キーワード感性評価 / 筆圧 / ペン径 / ペン先長 / 芯径 / 筋負担 / 使用時間 / 高齢者
研究概要

本研究では,使いやすいペンの開発を行うことを目的とし,筆圧を汎用的に計測できるシステムを使用し,筋電図による疲労の評価法として,僧帽筋を対象とした筋電図の振幅,周波数特性,手首と肘の角度などのバイオメカニックス的な指標の関連も十分に考慮した実験を行った。ペン形状のみではなく,ペンの芯の太さ,年齢差などを考慮に入れた実験を実施した。
セーラー万年筆との共同,さらには広島市工業技術センターの協力を得て,ペンのプロトタイプを製作した。協力者の助言をえながら,芯の太さを3条件,ペン先長を3条件,グリップ径を3条件ほど,慎重に選定し,プロトタイプを作り上げ,これを用いて筆記動作時の僧坊筋の筋電図を計測した。筋電図による筆記時の筋への負担や疲労の評価法を,これまでの研究成果を有効利用しながら確立した。また,ペンの使いやすさに関する感性(心理)評価手法を,統計処理手法に基づいて作成した。本年度は,短時間(約2分)作業時の評価を実施した。
その結果,若年者に関しては,グリップ径,ペン先長が筋負担に及ぼす影響はほとんど認められなかった。また,芯が太いペンでは筋負担が小さくなる傾向が明らかになった。一方,高齢者に関しては,芯が太い条件,グリップ径が大きい条件,ペン先長が短い条件で筋負担が小さくなる傾向が明らかになった。
最終年度においては,筆圧と同時に,筆記時の手首関節角度,肘関節角度のデータを収集し,さらには被験者数を増やして(本年度は若年者,高齢者ともに5名ずつであった),筆記時の動作学的な特徴分類を行い,筆圧条件と筆記時の動作学的な特徴からこれらの被験者を分類できるようにする必要がある。また,長時間の筆記時の負担も明らかにしていく予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 若年者と高齢者での行為の記憶特性の比較2006

    • 著者名/発表者名
      森若誠, 村田厚生
    • 雑誌名

      人間工学 Vo1.42,No.1

      ページ: 35-38

  • [雑誌論文] 年齢・作業の難易度・文字の大きさ・背景色を考慮したディスプレイ設計2006

    • 著者名/発表者名
      森若誠, 村田厚生
    • 雑誌名

      人間工学 Vol.42,No.2(掲載決定)

  • [雑誌論文] 高齢者の潜在記憶特性に関する基礎的研究2006

    • 著者名/発表者名
      森若誠, 村田厚生
    • 雑誌名

      人間工学 Vol.42,No.2(掲載決定)

  • [雑誌論文] ディスプレイ上の指標位置の知覚誤差を軽減するための指標の提示方法2006

    • 著者名/発表者名
      徂徠三十六, 村田厚生
    • 雑誌名

      人間工学 Vol.42,No.3(掲載決定)

  • [雑誌論文] 筋電図解析・3次元動作解析に基づく自動車用コンソールボックスの操作性評価-高齢者に優しいコンソールボックスのデザインに向けて-2006

    • 著者名/発表者名
      森若誠, 村田厚生
    • 雑誌名

      人間工学 Vol.42,No.3(掲載決定)

  • [雑誌論文] Applicability of Location Compatibility to the Arrangement of Display and Control in Human-Vehicle Systems - Comparison between Young and Older Adults-2006

    • 著者名/発表者名
      A.MURATA, M.MORIWAKA
    • 雑誌名

      Ergonomics Vol.47,No.6(掲載決定)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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