研究課題/領域番号 |
16500148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報図書館学・人文社会情報学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
田畑 孝一 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (50026085)
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研究分担者 |
杉本 重雄 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (40154489)
阪口 哲男 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 助教授 (10225790)
森嶋 厚行 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 助教授 (70338309)
永森 光晴 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 講師 (60272209)
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研究期間 (年度) |
2004 – 2005
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キーワード | ディジタルアーカイブ / 長期保存 / 連携保存 / ディジタルライブラリ / ディジタル図書館 / 電子図書館 / OAIS / DSpace |
研究概要 |
ISO参照モデルであるOpen Archival Information System(OAIS)は情報の長期保存のためのシステムであるが、それらが互いに自身の保存情報を相手に預け入れることができればより一層長期の保存が期待できる。この研究では連携保存のためのモデルを考究した。 OAIS参照モデルにおける保存情報の基本単位であるArchival Information Package(AIP)はCI(Content Information)部とPDI(Preservation Description Information)部からなる。源システムのAIPの内容、すなわちCI部とPDI部を一つの袋に封入し、その袋を目的システムのCI部で預かる。これにより、源システムのAIPを目的システムのそれにいちいち書き換える必要がなく、保存対象のデータ形態が異なるOAIS間においても預け入れ作業が簡単になる。 目的システムには、袋と一緒に、それを開封する方法を記した開封説明書を預けておく。源システムで預けた情報を紛失しても、目的システムから袋とその開封説明書が返却されるので、それを参照して復元できる。いつか、たとえ源システム全体が消失しても、預けた情報は目的システムで生き残る。目的システムでは袋の開封説明書も一緒に預かっているので、それに則り袋を開封すれば、元の情報を復元できる。 マサチューセッツ工科大学とヒューレットパッカード社が共同開発したディジタルアーカイブシステムDSpaceをOAISとみなして、コレクション単位での預け入れのモデルをインプリメントし、このモデルを確かめた。ちなみにDSpaceはその機能がOAIS参照モデルのそれらによく対応したシステムである。 OAIS参照モデルではOAIS間相互による連携利用にっいて言及しているが、連携保存については言及していないので、本研究の成果は本国際標準の発展に寄与すると思われる。
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