研究課題
基盤研究(C)
細胞膜不透過性であるペプチド核酸(PNA)に膜透過性ペプチドを付加することにより、膜透過型ペプチド核酸の開発に成功した。本研究では、このペプチド核酸を利用して以下の細胞内蛋白機能解析方法の開発を目的とした研究を実施した。1.遺伝子発現制御・・・哺乳細胞発現用プラスミドDNAとハイブリダイズする最適膜透過性PNAの決定と合成を行った。同PNAとプラスミドを反応させ、その後細胞培養液中に添加することで、培養細胞に遺伝子を導入する技術開発に成功した。さらに、導入効率を良くするための技術開発を行った。2.蛋白発現制御・・・膜透過性PNA-p53アンチセンスを癌細胞に導入することにより、同細胞内の変異p53蛋白・mRNAの発現抑制に成功した。また、本技術と我々が開発していたp53蛋白導入法を組みあわせることにより、癌細胞に発現しているp53を変異型から正常型に置換する蛋白置換法の開発に成功した。3.In situ細胞内環境測定・・・シトシンの位置を変化させた10個のDNAを作製し,pH7付近を測定するのに最も適したアンチパラレルDNA配列を探索した。そして、AGAAAGAGAAGAの塩基配列が最もpHの低下に伴って,Cy3由来の564nm付近蛍光強度が減少し,最も効率よくFRET効果を示すことが判明した。さらに、この配列を有するPNAを作製し、細胞内に導入することに成功した。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (12件)
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