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2004 年度 実績報告書

Aralar欠損マウス脳における細胞学的化学的構築の形態学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 16500222
研究機関鹿児島大学

研究代表者

中河 志朗  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70073666)

研究分担者 小林 圭子  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (70108869)
キーワードaralar / 髄鞘 / ノックアウトマウス / myelin basic protein / oligodendrocyte
研究概要

脳や骨格筋に特異的に発現するミトコンドリア内膜局在のカルシウム結合性アスパラギン酸・グルタミン酸輸送体(AGC)であるAralarをノックアウトしたマウス(Aralar-KOマウス)を作製した。このマウスの脳における細胞学的化学的構築について形態学的解析を試みるために、本年度では、1)ニッスル染色や髄鞘染色による組織学的研究、2)calbindin D-28kやトリプトファン水酸化酵素などに対する一次抗体を使用する免疫組織化学法による神経細胞の構築、3)myelin basic proteinやoligodendrocyteに対する一次抗体を使用する免疫組織化学法による髄鞘の構築、について調べた。
その結果、Aralar-KOマウスでは、1)脳全体の発育障害が認めら、野生型に比べて、脳の大きさが小さく、大脳皮質の厚さが薄くなり、脳室が拡張するなどの特徴が観察された、2)野生型に比べて脳全体の髄鞘形成が不良となっていたが、特に、延髄や橋に比べて大脳や間脳における髄鞘形成が一段と強く障害された、3)髄鞘形成が強く障害された部位においてmyelin basic proteinの形成の低下やoligodendrocyteの発育不良あるいは障害が観察された、などの研究結果を得た。また、予備的な結果であるが、中脳や延髄におけるトリプトファン水酸化酵素を含有する神経細胞(セロトニン作動性神経細胞)の数が、野生型に比べて、Aralar-KOマウスだけでなく、ヘテロのマウスでも減少するとの観察結果を得て、さらに定量的な検索を試みている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 図書 (1件)

  • [図書] モデル動物の作製と維持(編集:森脇和郎, 山村研一, 米川博通)2004

    • 著者名/発表者名
      佐伯武頼, 小林圭子, 堀内正久
    • 総ページ数
      956
    • 出版者
      エル・アイ・シー(Life-Science Information Center),(東京)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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