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2004 年度 実績報告書

新規イオンチャネル型受容体のクローニングと内因性リガンドの同定

研究課題

研究課題/領域番号 16500231
研究機関関西医科大学

研究代表者

宝谷 剛志  関西医科大学, 医学部, 講師 (60241163)

キーワードセロトニン / イオンチャネル型受容体 / ヒトゲノム / 遺伝子発現 / RT-PCR
研究概要

セロトニン作動性イオンチャネル型受容体5HT3は、これまで3A、3B 2つのサブタイプが知られていたが、最近新たに‘3C'と名付けられた類似受容体がクローニングされた。この5HT3Cのヒトゲノム配列を解析した結果、5HT3C以外に新規のイオンチャネル型受容体遺伝子候補を3つ同定し、L1/3D/3Eと呼称した。興味深いことにこれらの受容体遺伝子はヒト染色体3q27.1に全てが同方向にタンデムにコードされていた。
各遺伝子発現をみるために、ヒト組織(心臓・脳・胎盤・肺・肝臓・骨格筋・腎臓・膵臓)においてRT-PCRを行った。3Cは胎盤・肺・腎臓に多く、脳・肝臓・膵臓では少なく発現が認められた。胎盤では9つのエキソンからなるフォームが認められたのに対し、腎臓ではフレームシフトにより途中で終止コドンが現れる第2・3・4および6エキソンが欠失したヴァリアントが、また肺では両方の分子種の発現が認められた。3Dは肺・膵臓に多く発現が認められた。膵臓では第2エキソンが欠失したヴァリアントが主に発現していた。L1は腎・膵臓に発現し、多数のヴァリアントの存在が認められた。3Eはこれまでのところその発現は確認できておらず、偽遺伝子の可能性が高いと考えられる。
以上のことから、これらの遺伝子産物は様々な組織において、多くのスプライシングヴァリアントを発現しつつ、イオンチャネル型受容体として多彩な機能を果たしているものと考えられる。
次年度は、本年度の結果を踏まえ、各遺伝子の発現細胞の特定、果たす機能の解明ならびに内因性リガンドの同定に全力を傾けたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Lack of nociceptin receptor alters body temperature during resting period in mice.2004

    • 著者名/発表者名
      Kayoko Uezu
    • 雑誌名

      NeuroReport 15(5)

      ページ: 751-755

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Mouse homolog of KIAA0143 protein : hearing deficit induces specific changes of expression in auditory brainstem neurons.2004

    • 著者名/発表者名
      Yumi Munemoto
    • 雑誌名

      Molec.Brain Res. 128(2)

      ページ: 131-140

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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