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2004 年度 実績報告書

細胞極性制御分子Densin‐180の神経シナプスにおける役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16500257
研究機関愛知県がんセンター(研究所)

研究代表者

井澤 一郎  愛知県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 主任研究員 (20311441)

キーワードDensin-180 / 神経シナプス / PSD / LAP蛋白質 / ERBIN / Scribble
研究概要

Densin-180の機能を解析するために、Densin-180の種々の変異体を培養細胞に導入して、その細胞内局在を観察した。Neuro2a細胞にN末端側のleucine-rich repeatsを欠失したものを発現させると形質膜への局在が消失し、細胞質内でvesicle状の局在を示した。また、HeLa細胞にC末端側のPDZドメインを含む部分を発現させると、アクチン・ストレスファイバー上に局在した。このC末端側のPDZドメインを含む部分を用いて、HeLa細胞可溶化物からpull-downされた蛋白質の中に、アルファ・アクチニンが含まれることを認めた。これらのことより、Densin-180の形質膜への局在には、N末端側のleucine-rich repeatsが必要で、また、C末端側のPDZドメインを含む部分は、アルファ・アクチニンを介して、アクチン細胞骨格とリンクしうることがわかった。Densin-180のleucine-rich repeatsを含むN末端部分と結合する蛋白質を酵母two-hybrid法を用いて探索したが、Densin-180と結合する蛋白質は得られなかった。Densin-180の線虫のホモローグであるLET-413の変異体では、trichohyalin及びplectinと相同性を有する蛋白質であるAJM-1の局在が変化することが報告されているが、私共は、細胞骨格蛋白質ケラチンと結合する蛋白質として、trichohyalin及びplectinと相同性を有する新規蛋白質トリコプレイン(trichoplein)を同定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Identification of trichoplein, a novel keratin filament-binding protein2005

    • 著者名/発表者名
      Nishizawa, M, et al.
    • 雑誌名

      J.Cell Sci. 118・5

      ページ: 1081-1090

  • [雑誌論文] Aurora-B and Rho-kinase/ROCK, the two cleavage furrow kinases, independently regulate the progression of cytokinesis : possible existence of a novel cleavage furrow kinase phosphorylates ezrin/radixin/moesin (ERM)2005

    • 著者名/発表者名
      Yokoyama, T., et al.
    • 雑誌名

      Genes Cells 10・2

      ページ: 127-137

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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