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2004 年度 実績報告書

内皮由来過分極因子の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16500266
研究機関札幌医科大学

研究代表者

深尾 充宏  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10250432)

研究分担者 當瀬 規嗣  札幌医科大学, 医学部, 教授 (80192657)
キーワード内皮由来過分極因子 / 血管内皮 / 平滑筋細胞 / 血管 / 血管弛緩因子 / イオンチャネル / ギャップジャンクション / コネキシン
研究概要

内皮由来過分極因子(EDHF)は生理学的・病態生理学的に非常に重要な因子であることが認識されているが、その分子実体に関する研究は進んでいない。本研究は、従来からの電気生理学的な解析によるEDHFの研究に加えて、分子生物学的な視点から、EDHF反応の機構を検討し、関与する分子を特定し、EDHF機構の全容を解明することを目的としている。
まず、EDHF反応に関与すると考えられる、Ca^<2+>-activated K^+ channel(SK1,SK2,SK3,IK,BK)をcloningした。RT-PCRなどの結果から、EDHF反応に強く関与すると思われる、SK3,IKをアデノウイルスに組み込んで、ラット腸間膜動脈に過剰発現させてEDHF反応を検討した。ラット腸間膜動脈は、単離し、DMEM中で器官培養を行った。EDHF反応は、器官培養とともに減弱した。SK3を過剰発現させると、EDHF反応がやや増加する傾向が認められた。
EDHF反応は、ギャップジャンクションの阻害薬で抑制された。RT-PCRにてEDHF反応に関与するコネキシン(CX)を検討したところ、CX37,CX40,CX43,CX45が候補遺伝子として同定された。CX40は内皮細胞に、また、CX43は内皮と平滑筋に発現していた。各遺伝子をアデノウイルスに入れて、過剰発現させて、EDHF反応がどのように変化するのかを検討中である。
また、SK3,CX40,CX43を抑制する、ドミナントネガティブ遺伝子を作成し、これを発現させてEDHF反応が、どのように変化するのを検討中である。
また、EDHFと病態についても検討し、卵巣を摘出しエストロゲンを低下すると、CX40,CX37の発現が低下し、EDHF反応が低下することが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Reciprocal changes in endothelium-derived hyperpolarizing factor- and nitric oxide-system in the mesenteric artery of adult female rats following ovariectomy.2005

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Nawate
    • 雑誌名

      British Journal of Pharmacology 144(2)

      ページ: 178-189

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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