研究課題/領域番号 |
16500285
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鎌倉 慎治 東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (80224640)
|
研究分担者 |
笹野 泰之 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (30196191)
鈴木 治 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (60374948)
|
キーワード | 骨 / 骨再生 / 骨代替材料 / 燐酸オクタカルシウム |
研究概要 |
今年度はラット頭蓋冠に作製した規格化骨欠損に燐酸オクタカルシウム(OCP)および私たちの開発した新規骨再生材料であるOCPとCollagen複合化担体(OCP/Col)を埋入し、10日後を目安に移植体組織の回収・凍結後、インプラントに集積するタンパク質の抽出および精製を行った。精製精度との関連で当初想定していた埋入移植体の回収数では分析可能なタンパク質が得られないことが判明したため、検体数を増加させ引き続き検討中である.並行して比較対照としてラット頭蓋冠骨組織のタンパク質の抽出・精製およびを質量分析を行い、骨組織に集積するタンパク質の網羅的を行った. 次年度以降は、移植体組織から抽出されたタンパク質の質量分析装置(MALDI-TOF型)によるタンパク質(成長因子群)の同定、成長因子群を複合した生体材料の再構成および生体内での生理活性の検討を行う予定である. 本研究に関連としてラット頭頂骨部分欠損に私たちの開発した新規骨再生材料であるOCP/Colを埋入すると共働的に骨再生を促進することが示唆された.上記の成果はJournal of Biomedical Materials Research Bに掲載予定である.また、本研究過程で生体骨組織の構成成分を模倣して作製したOCPとCollagen複合化担体(OCP/Col)は担体内への細胞の遊走を容易にし、成長因子の添加なしでも効率的骨再生材料であることを発見し"骨再生を促進する硬組織代替性担体材料"として特許出願を行った。
|