研究課題
基盤研究(C)
本研究では、磁気を併用した生体電気インピーダンスCTの実現化方法を提案した。この方法に基づいて、測定装置を試作しモデル実験を行った。この装置は定電流源、電磁石とその駆動回路、電位差検出回路で構成される。検出された電位差はA/D変換器で計算機に入力される。磁界はリニアモータにより移動され、測定方向の回転はステッピングモータによって行われた。これらの動作は計算機で制御される。電位差のデータからモデルのコンダクタンス分布を得るのに、残差最小化法が使用された。計算回数と初期値の設定方法が検討された。得られた結果を下記する。1)すべての測定方向で同じ計算回数を設定するのに比べ、ある条件を設定することにより、計算回数を減らすことが出来た。2)θ_<i-1>方向の最終コンダクタンス値をθ_iでの初期値として用いることで計算回数を減らすことが可能であった。3)モデルの回転とコンダクタンスの部分的な変化は画像において再現された。したがって、提案されたCT実現化方法はコンダクタンス変化に対し高感度を持っていると考えられる。4)X-Y平面の測定をZ軸方向に移動されることで、3次元インピーダンスCTが実現されることが示された。実用的なインピーダンスCTを確立するためには、より空間的分解能を得るとことより短い時間での電位差データの収集が必要である。
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日本生体医工学会東海支部学術集会
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