研究課題/領域番号 |
16500293
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
岡本 卓 国立大学法人香川大学, 医学部附属病院, 助手 (20314932)
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研究分担者 |
横見瀬 裕保 国立大学法人香川大学, 医学部, 教授 (80231728)
山本 恭通 国立大学法人香川大学, 医学部附属病院, 講師 (50314927)
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キーワード | 赤外光胸腔鏡 / 肺気腫 / 診断 / 肺容量減少手術 / 気胸 / 手術補助 / 信号比 / ICG |
研究概要 |
赤外光胸腔鏡によりPPE誘導イヌ肺気腫モデルで健常肺は無色に気腫肺は青色に描出できることを示した。本研究は気腫肺と健常肺をさらに客観的にリアルタイムに描出するため描出色の濃度を数値化し気腫肺と健常肺の境界に一本の線を引き正確な肺容量減少手術を可能にする。赤外光胸腔鏡は790〜960nmの赤外光を照射しCCDカメラで反射光を受信し、805nmと940nmの2波長のみフィルタリング後に赤外光・可視光変換装置により805nmを赤・緑色に940nmは青色に変換する。照射赤外光をすべて反射する対象は赤・緑・青色が受信され白黒のグラディエーションで観察される。一方ICGは805nmの赤外光を吸収する。赤外光胸腔鏡で胸腔内を観察するとICG投与前は白黒で観察されるが、血管内ICG投与後は血中ICGにより805nmの波長は吸収され、940nm波長のみが受信されるため血流豊富な健常肺は青色に観察され、血流の無い気腫肺は白色に観察される。気腫肺はその組織学的重症度により血流が乏しくなることが予想されるためICG投与後の気腫肺は赤外光胸腔鏡で青色信号強度により気腫肺重症度が測定できる可能性がある。取り込んだ動画像の一部を静止画像とし青色信号と赤・緑信号強度の比を測定した。PPE誘導肺気腫モデル肺では青/赤・緑信号比が1となる点の連続断面で切除すると気腫肺が過不足無く切除できた(ASAIO J 2005 in Press)
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