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2006 年度 実績報告書

イオンポリマーメタル複合体を用いた人工筋肉・人工血管開発の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 16500305
研究機関鈴鹿医療科学大学

研究代表者

伊原 正  鈴鹿医療科学大学, 医用工学部, 教授 (70261039)

研究分担者 中村 太郎  鈴鹿医療科学大学, 医用工学部, 助手 (70373082)
下野 高嗣  三重大学, 医学部, 助教授 (80206242)
キーワード人工筋肉 / 人工血管 / アクチュエータ / センサ / 導電性高分子 / 高分子電解質膜 / 電極 / ソフトマテリアル
研究概要

イオンポリマーメタル複合体は、ナフィオンなどの導電性高分子に白金・金などの貴金属を化学めっきした複合体で、センサーとしてもアクチュエータとしても動作する。1-3Vの電圧で大きな変位を発生し、任意形状に加工が可能で、無音で動作する、制御の容易な人工心筋のアクチュエータとして最適な材料である。
平成18年度は、イオンポリマーメタル複合体の発生応力、支持応力を向上するため、市販のNafion膜にはない厚さのアクチュエータ用膜の製作手法を完成し、管腔臓器補助アクチュエータを試作した。平成12年度より、助成を頂いた「イオンポリマーメタル複合体を用いた人工心筋開発の基礎研究」により整備した、加熱攪拌器、定温振盪器、精密天秤を利用して膜めっきを行なった。膜力学特性計測用には、ポテンショスタットを用いて定電流・定電圧を維持したパルス波による応答特性を、既存の等尺性張力測定装置、等張性変位測定装置により測定した。
また、その電圧・電流に対する発生張力、応答変位特性を計測し、膜の変形メカニズムを検討するとともにアクチュエータ作成に最適な動作条件を検討した。膜の変形メカニズムについては、研究代表者が理化学研究所バイオミメティックコントロール研究センター客員研究員として研究会に参加して検討した。さらに、センサとしての特性を計測し、センサ・アクチュエータ複合体ユニットを試作した。
成果を計測自動制御学会SI部門、SPIE Smart Structure and Material(San Diego, USA)および幕張メッセテクノフロンティア2007モーションエンジニアリング展に発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Sensor-actuator coupled device for active tracheal tube using solid polymer electrolyte membrane2007

    • 著者名/発表者名
      T.Ihara, T.Nakamura, T.Mukai, K.Asaka
    • 雑誌名

      SPIE's 14th Annual International Symposium on Smart Strctures and Materials

  • [雑誌論文] 高分子電解質センサーアクチュエーター複合体デバイスと人工呼吸回路への応用2006

    • 著者名/発表者名
      伊原 正, 中村 太郎, 筏 義人, 向井 利春, 安積 欣志
    • 雑誌名

      第7回計測自動制御学会(SICE) システムインテグレーション部門講演会予稿集

  • [雑誌論文] Solid Polymer Electrolyte Membrane Flow Sensor for Tracheal Tube2006

    • 著者名/発表者名
      T.Ihara, Y.Ikada, T.Nakamura, T.Mukai, K.Asaka
    • 雑誌名

      Proceedings of SPIE : Smart Structures and Materials 6167

      ページ: 61670U1-61670U8

  • [雑誌論文] iApplication of a Solid Polymer Electrolyte Membrane-Gold to an Active Graft2006

    • 著者名/発表者名
      T.Ihara, T.Nakamura, Y.Ikada, K.Asaka, K.Ogura, T.Muka
    • 雑誌名

      Proceedings of the Second Conference on Artificial Muscles Biomimetic Systems Engineering

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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