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2004 年度 実績報告書

携帯型触地図や音声情報を用いた視覚障害者の駅案内ガイドの作成

研究課題

研究課題/領域番号 16500337
研究機関横浜国立大学

研究代表者

太田 篤史  国立大学法人横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助手 (30343172)

研究分担者 田村 明弘  国立大学法人横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (50017977)
キーワード視覚障害者 / 触地図 / 駅 / 情報提供 / 移動支援
研究概要

本研究では駅空間における視覚障害者への情報提供方法の一つとして携帯可能な触地図や文字情報・音声情報を組み合わせた「駅案内ガイド」を提案し、駅案内ガイド作成のためのガイドライン策定を最終目的としている。駅内の情報は、駅全体の空間構成把握、駅空間内移動、他の交通機関への接続、食事や買物など目的によって必要とされる情報が異なるため、本年度は目的別の駅案内ガイドを数種試作し、視覚障害者に評価してもらった。
●駅全体の空間構成把握
駅全体の構造を把握せずとも動線を確認すれば移動は可能である。そのため誘導ブロックに大きく依存する人にとっては、必要なエリアの動線のみを表記した地図の評価が高い。
一方で、大まかな空間構成を把握した上で目的地の方向を考えながら歩行する人の場合は、駅全体の空間構成を表した地図は駅の利用前や利用後に触ることでメンタルマップ構成に役立つ。また人に道を尋ねる際のコミュニケーションツールとしての効果も期待された。
●駅空間内移動
歩行中に時間をかけてガイドを使用するという人は少ない。歩行中の利用を前提とするならば、改札からホームまで等の動線のみを示した簡素な地図が有効であろう。一方で、事後確認の為に動線以外の詳細を表した地図が有ると良いという声もある。
●他の交通機関への接続
動線のみを重視する人は、やはり誘導ブロックだけの表記を求める傾向がある。一方で大まかな位置関係を把握して目的地に近づき後は音や周囲の人を頼りにする人は、むしろ細かい動線よりもそれぞれの交通機関の位置関係が表記された地図を求める。
●買い物や食事
見知らぬ駅で1人または視覚障害者同士で食事や買物をする人は稀で、買物や食事のための情報は必要ないという声もあった。しかし「何処で何を売っている」「何処でどんな物が食べられる」という情報があれば、駅内の施設も街中と同様使える、もしくは外出を楽しめるという報告もあった。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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