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2005 年度 実績報告書

高齢者の健康増進のための運動はどこまで強度を下げても有効か?

研究課題

研究課題/領域番号 16500351
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

樋渡 正夫  国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20189898)

キーワード高齢者 / 運動療法 / 低負荷運動 / リコピン / 骨密度
研究概要

昨年度に引き続き、高齢者(平均年齢67歳)における運動療法を3ヶ月間にわたり継続して行ったが、負荷運動強度は目標心拍数=安静時心拍数+{(220-年齢)-安静時心拍数}x0.3で設定し、自転車エルゴメーターによる運動を3回/週、20分行った。対象者は48名で、有意な運動療法効果として、運動持続可能時間の延長や、運動時心拍数の減少、自覚的運動強度の低下などが認められたが、前年の成績同様、筋力には有意な増大を認めなかった。これらの成績から、高齢者での運動療法継続において、必ずしも明らかな筋力増大を伴わなくても、運動能力を向上させることが可能であるとの結果となった。
一方で40歳代の対象者に運動療法を継続し、その疲労回復に有用な成分についての研究を開始した。疲労回復に関わる乳酸代謝を中心に、その除去や自覚的疲労度などが変化する可能性について、リコピン、βカロチンなどについて検討している。これまでに、トマトジュースに含まれる成分の一部が疲労回復に有効である可能性を明らかに出来たが、その詳細なメカニズムについて現在検討中である。さらに、高齢者では、感染症などの免疫機能にも異常や機能不全が発生しやすいが、これらの成分が免疫機構に影響する可能性があることから、アレルギー反応などの面から、検討をはじめている。
加齢に伴う機能障害として腎機能低下や透析における潜在的な重複機能不全の問題がある。このことについて透析患者を対象に、骨密度との関係を検討し始めており、運動機能との関連性を今後検討する予定にしている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 維持血液透析(HD)患者の骨密度と骨代謝関連血液パラメータの解析2005

    • 著者名/発表者名
      増子尚樹, 宮田幸雄, 樋渡正夫ほか
    • 雑誌名

      第51回日本透析医学会学術集会予稿集 S51

      ページ: 552

  • [雑誌論文] トマトジュースの運動疲労軽減作用2005

    • 著者名/発表者名
      小泉一愉, 稲熊隆博, 樋渡正夫ほか
    • 雑誌名

      第13回運動生理学会予稿集 S13

      ページ: 41

  • [図書] リハビリテーション医療事典2006

    • 著者名/発表者名
      樋渡 正夫 ほか
    • 出版者
      朝倉書店(印刷中)
  • [図書] リハビリテーション医学テキスト-改訂第2版-2005

    • 著者名/発表者名
      樋渡 正夫 ほか
    • 総ページ数
      363
    • 出版者
      南江堂
  • [図書] 老年医学2005

    • 著者名/発表者名
      樋渡 正夫 ほか
    • 総ページ数
      275
    • 出版者
      中外医学社
  • [図書] 看護のための最新医学講座 循環器疾患 第2版2005

    • 著者名/発表者名
      樋渡 正夫
    • 総ページ数
      504
    • 出版者
      中山書店

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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