研究分担者 |
石田 暉 東海大学, 医学部, 教授 (50118907)
豊倉 穣 東海大学, 医学部, 助教授 (20217566)
花山 耕三 東海大学, 医学部, 助教授 (80189589)
児玉 三彦 東海大学, 医学部, 助手 (90317777)
杉本 篤夫 東海大学, 医学部, 助手 (60322509)
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研究概要 |
今年度は健常者を対象とした研究を開始した。現在,対象6名で運動野(M1)と前頭前野(Fz)に日をかえて凹面円形コイルを用い閾値の1.2倍、0.2Hz、100回の低頻度反復経頭蓋磁気刺激を施行。刺激前後にMEP、CSP及びF波を導出し、CSPの潜時、F波の振幅などの変化を比較検討した。波形の導出は右短母指外転筋より行い、MEPは安静時にて閾値の1.2倍、CSPは筋電図バイオフィードバックを用い最大筋活動の15%の随意収縮を行い、閾値の1.2倍刺激で導出した。結果としてはM1刺激とFz刺激の双方で刺激前後のF波の振幅に有意差は認めなかった。M1刺激とFz刺激ではそれぞれ4名にCSPの潜時の延長を認めたが、Fz刺激では3名により有意な潜時の延長(p<0.01)を認めた。今回の条件下での反復経頭蓋磁気刺激では、M1刺激に比べ、Fz刺激のほうがより大脳皮質内の抑制機構が働くことが示唆された。なお,今回の刺激条件下での脳波モニタリングによる安全性の確認は先行研究にて行っており,検討しなかった。さらに,対象者を増やして検討予定である。 本研究成果は第42回日本リハビリテーション医学会学術集会で発表を予定している。 この結果をふまえて、健常者群は反復経頭蓋磁気刺激の刺激強度、頻度、部位、導出条件及び脳波モニタリングによる安全性の確認を再検討し、データー収集・解析予定。また、疾患群(パーキンソン病,脳血管障害)に関しても随時、データー収集・解析を行う予定。
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