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2004 年度 実績報告書

脳卒中後の機能再構築のメカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 16500362
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

安保 雅博  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (00266587)

研究分担者 山内 秀樹  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (60220224)
浦島 充佳  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (80203602)
キーワード脳卒中 / ラット / 可塑性 / Rose-Bengal / Beam-walking / DNAチップ
研究概要

生後12ヶ月のラットを用いて、Photothrombosisによる脳損傷モデルラットの麻痺回復後の健側ならびに回復肢の筋評価を行った。生後3ヶ月のラットを用いた同様の我々の研究では、下肢の筋のうち麻痺肢の腓腹筋のみが、健側下肢に比べて筋重量が増加し、TypeIの横断面積も有意差をもって増加していたが、生後12ヶ月のラットの場合も同様の結果が得られた。
Photothrombosisによる脳損傷モデルラットの麻痺の回復には、損傷部周囲の皮質と対側の皮質の働きが重要であることを示し、部位同定を、今までの研究で明らかにしてきた。今回その同定された部位の遺伝子の発現を見るにあたり、前段階の実験として損傷部位の皮質あるいは対側健常側の皮質どちらの部位が、麻痺の回復に深く関与しているかを検討した。方法としては、右感覚運動野にPhotothrombosisによる脳損傷を加えた後に麻痺が回復した手術後10日目のラットの左感覚運動野に、同様に脳損傷を作成し麻痺の回復をBeam-Walking scaleを用いて評価した。結果として麻痺は約5日で回復をした事から、麻痺の回復には損傷部位の周囲の皮質が深く関わっていることが推測された。よって、右感覚運動野にPhotothrombosisによる脳損傷を加えた1日目後のラットの損傷部位周囲の、我々が先行研究で同定した麻痺の回復に関わる皮質部位を取り出し、DNAチップによる解析を行った。統計解析をした結果として、fibroblast growth factor receptor 4を含め4つの興味深い遺伝子の発現が認められた。今後、免疫染色での確認作業を行い、得られた4つの遺伝子に関わる物質を髄腔内投与することにより麻痺の回復に有意差が生じるかどうか検討する予定である。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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