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2005 年度 実績報告書

宮崎県内における夜神楽の後継者育成の仕組みに関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 16500389
研究機関宮崎女子短期大学

研究代表者

佐々木 昌代  宮崎女子短期大学, 助教授 (20270150)

研究分担者 根上 優  宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (80108430)
キーワード夜神楽 / 後継者育成 / 尾前神楽 / 栂尾神楽 / 嶽之枝尾神楽
研究概要

宮崎県は、平成17年度も、平成16年度に続いて未曾有の台風禍に見舞われた。取り分け、人的被害にまで及んだ椎葉村では、1年目(平成16年)に修正を余儀なくされた調査計画をさらに2年目(平成17年)にも大きく修正せざるを得ない状況であった。
そのような厳しい状況の中で、台風災害の爪痕が凄まじく残る地域に入り、災害復旧に取り組む地域の人々の逞しさを目の当たりにして、夜神楽を守り継ぐということは地域を存続させていくということであることにあらためて思い至った。よって、今年度、研究論文にまとめることができた「尾前神楽における後継者育成の仕組みと課題」には、夜神楽の後継者育成の仕組みは即ち地域の後継者育成の仕組みでもあるとの視点を加味した。夜神楽を継承している地域は、多かれ少なかれ、過疎や高齢化に見舞われて神楽の後継者育成の前に、地域の将来を託すべき若者が残っていかないという悩みを抱えている。しかも、そのような悩みを解決する有効な手立てを見出せず、消極的な対策しか講じられない夜神楽継承地域が少なくない。ところが、尾前神楽では、まったく逆の現象が見られた。昔ながらに夜神楽の伝承と地域の絆を守ることによって、若い世代が極々普通に地域に戻り留まっている。
今後も尾前神楽についての調査を継続して、後継者不足に苦慮している地域の参考となるような具体的な資料を導き出せるよう努力したいと考える。
同じ椎葉村内で伝承が堅調と評価される中でも、栂尾のように地域外に出ている後継者が祭りの時期に集まって稽古を積み夜神楽を継承している地域もあれば、尾前や嶽之枝尾のように地域内に留まっている後継者によって継承されている地域もある。それぞれについて比較、対照しながら、次年度(平成18年度)に調査報告をまとめたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 尾前神楽における後継者育成の仕組みと課題2005

    • 著者名/発表者名
      佐々木昌代
    • 雑誌名

      宮崎女子短期大学紀要 32号

      ページ: 99-111

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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