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2005 年度 実績報告書

低速度におけるスキー滑走原理の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16500395
研究機関電気通信大学

研究代表者

仁木 國雄  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (80208248)

研究分担者 灰塚 正次  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10017410)
冨澤 一郎  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (50111696)
矢加部 利幸  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (00182296)
石井 明  香川大学, 工学部, 教授 (90134866)
キーワードスキー / 雪 / 摩擦係数測定
研究概要

スキーと雪との接触面における諸現象を理解するために、我々の開発した摩擦係数測定装置を用いて、モデルスキーの滑走抵抗を測定した。測定対象は、自然雪(長野県菅平の屋外で実験)および人工雪(山形県の長岡雪氷防災研究所新庄支所の低温室で実験)を用いた。
実際のスキーの高速度における滑走の場合、雪の温度が摩擦係数に大きな影響を与えていることは報告されているが、雪質等の温度以外のパラメータによる摩擦係数の変化は測定できていない。一方、昨年度までの我々の研究成果として、短い滑走体を用いた低速度滑走における摩擦係数は、温度のみならず、雪質や滑走体の状況(長さや荷重)に依存する事がわかった。
今年度は静止摩擦から動摩擦に至る摩擦係数の大きな、つまり滑走条件が摩擦係数に測定可能な大きさで反映すると見られる低速度領域にターゲットを絞り、当予算で購入した超音波距離センサーを用いて、滑走状況を高精度で観測し、得られたデータから滑走抵抗を算出した。
今回得られた新たな現象
・-3℃以下では、ほとんどの場合等加速度の滑走を示した。
・高速度の滑走と異なり、低速度では雪温度が低い方が摩擦係数は小さい。
・降雪が再結晶した小霜ざらめ雪は元の結晶形を僅かに留めるしまり雪より低温で摩擦係数が小さい。
・速度が0.5m/s辺りで加速度が急に変化する現象が小霜ざらめ雪のばあいに時々観測された。
以上のように、雪質や雪温による摩擦係数の相違が測定できるので、摩擦面における物理現象を具体的に検討することが可能となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 低速度におけるスキー滑走抵抗の理解2006

    • 著者名/発表者名
      仁木國雄 他
    • 雑誌名

      日本スキー学会誌 第15巻1号

      ページ: 67-78

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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