研究課題/領域番号 |
16500398
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
早川 武彦 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (90114959)
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研究分担者 |
岡本 純也 一橋大学, 大学院・商学研究科, 助教授 (00313437)
早川 宏子 中央大学, 商学部, 教授 (00096158)
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キーワード | スポーツファン / テレビ視聴 / 消費プロセス / 地域レベル |
研究概要 |
スポーツファンの消費行動の時系列的側面、とりわけテレビ・スポーツ放送視聴との関係性を明らかにすることを目的とした本研究は、平成17年度、二つの方向性から研究を進めた。 第一に、スポーツファンの概念的理解をさらに進めるべく、大分県大分市の大分スタジアムにおいて観戦者調査を実施し、実態分析を行った。この調査の分析は、平成16年度に行った東京都調布市の味の素スタジアムにおいて実施された観戦者調査との比較のもとに行われた。そこでは、スポーツファンの様々な消費行動(試合を見に行く・応援グッズを買う)が、主としてテレビなど外部からの情報に依存している、という傾向が再度見られたものの、観戦経験の蓄積という時間の経過と共に、その依存度は低下することが明らかとなった。 第二に、スポーツファンの形成プロセスに特に重要な役割を果たすと考えられるテレビ放送の影響力に対してさらに理解を進めるべく、北海道札幌市においてケーブルテレビならびに地上波放送の放送事業者に対してヒアリング調査を行った。そこでは、スポーツファンがテレビ放送に強く影響されることを放送事業者が認識しているにもかかわらず、主として二つの理由から、充分な戦略を採用できないことが明らかとなった。具体的には、(1)魅力的なコンテンツ確保が地域レベルの放送事業者の財政力では困難であること、(2)たとえ財政力があったとしても複雑な放映権を巡る権利処理に膨大な時間がかかってしまうことである。 以上、平成17年度は、(1)スポーツファンを対象にした調査、ならびに、(2)放送事業者を対象にした調査の両面からスポーツファンの消費行動の時系列的側面を検討してきた。今後は、この両面の知見を統合して、スポーツファンの消費行動とテレビ・スポーツ放送視聴との関係性を時系列的に明らかにしていく。
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