研究課題/領域番号 |
16500398
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
早川 武彦 一橋大学, 名誉教授 (90114959)
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研究分担者 |
岡本 純也 一橋大学, 大学院商学研究科, 助教授 (00313437)
早川 宏子 中央大学, 商学部, 教授 (00096158)
涌田 龍治 仙台大学, 体育学部, 専任講師 (70433505)
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キーワード | スポーツ・ファン / 消費プロセス / テレビ視聴 / スポーツ観戦 / スポーツ・メディア |
研究概要 |
18年度は、これまで行ってきた調査を補完する調査と、研究全体のまとめの作業を実施した。これまで「スポーツ・ファンの消費行動がテレビなどの外部情報からいかなる影響を受けているか」について東京(調布)、九州(大分)にて定量的調査を、東京(国立)にてインタビュー調査を実施してきた。18年度はそれらの調査で得られた結果を補完するために、東北地域(仙台市)での調査を実施した。当地で行った調査は、1.スポーツ・ファンのコミットメントの<浅い-深い>とテレビ視聴の関係を明らかにするための定量調査、2.スポーツ・ファンが応援の対象(チーム、プレイヤー)をどのような契機で応援するようになり、どのような過程で深く関わりをもつようになったのかを明らかにするためのインタビュー調査である。 これまでの調査の結果を総合して検討し、以下の主たる知見を得た。 「スポーツ・ファン」=「(スタジアムなどでの)高頻度観戦者」とするならば、ここでの問題は、「高頻度観戦者にとってテレビ視聴の位置づけがどのようになっているか」ということとなる。エビデンス・ベースで考察すると、高頻度観戦者はその初期段階では地上波テレビ視聴から影響を受けているが、その後は有料テレビ視聴やインターネット、雑誌など、多様なメディアを利用して対象に関する情報を手に入れるようになる。すなわち、テレビ視聴の重要度はファンとしての深度が進むにしたがい、軽減化していくということが明らかとなった。現在、報告書の作成に向けて、さらに詳細なデータ分析を行い、スポーツ・ファンのライフサイクルにおいて、どのようなメディア消費が行われているかを考察している。
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