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2005 年度 実績報告書

1日に1時間以内で効果が得られる高所トレーニング法の開発と実用化

研究課題

研究課題/領域番号 16500416
研究機関鹿屋体育大学

研究代表者

山本 正嘉  鹿屋体育大学, スポーツトレーニング教育研究センター, 教授 (60175669)

キーワード高所トレーニング / 低酸素トレーニング / Intermittent hypoxic training
研究概要

本年度は,携帯型低酸素トレーニング機器を用いてIntermittent Hypoxic Training(間欠的低酸素トレーニング)を行い,これが4000m相当高度への環境に対する順化にどの程度の効果をもたらすかを検討した.このトレーニング機器の場合,自分の呼気を機器内で循環させ,それを再呼吸することによって,およそ11〜12%前後(高度5000m相当)の低酸素空気を吸入しながら,安静状態での低酸素トレーニングを行う.
被験者を7名の体育大学生とし,この機器を用いて,1日あたりの低酸素吸入時間の合計が60分間(通常酸素吸入の時間も含めると合計で2時間程度)となるようなIntermittent Hypoxic Trainingを2週間で計12回行った.そしてトレーニング前後で,高度4000mに設定した低酸素室内で安静および運動を行い,その時の生理応答がどう変化するかを検討した.
その結果,安静時には動脈血酸素飽和度の有意な上昇が,また運動時には主観的運動強度の有意な低下が見られた.また安静時や運動時の換気応答を見ると,全ての被験者において,1分間あたりの換気量が増加するか,もしくはこの値には変化がなくても1回換気量が増大し呼吸数が低下するという高所環境に適した換気応答の変化が起こった.
本研究で用いた機器は比較的安価であり,個人レベルでの購入も可能である.したがってこれを用いたトレーニング法は,まとまったトレーニング時間やトレーニング場所を確保することが難しい社会人や学生などが,低酸素室トレーニングの代替として用いることができる点で有用性が高いと考えられる.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] 高所登山家のための低酸素トレーニング;常圧低酸素室の有効性に関する検討2005

    • 著者名/発表者名
      山本正嘉
    • 雑誌名

      トレーニング科学 17(3)

      ページ: 175-182

  • [雑誌論文] 登山者,スポーツ選手,一般向けに開発した常圧低酸素/高酸素トレーニング施設とその運用システム2005

    • 著者名/発表者名
      許斐真由子, 三浦豪太, 山本正嘉
    • 雑誌名

      登山医学 25(1)

      ページ: 63-70

  • [雑誌論文] 高度に対する個人差を考慮した低酸素トレーニング処方の成功事例2005

    • 著者名/発表者名
      山本正嘉, 清水都貴, 安藤隼人, 前川剛輝
    • 雑誌名

      第8回高所トレーニング国際シンポジウム2004東京 総集編 8

      ページ: 42-43

  • [雑誌論文] 常圧低酸素室を用いた高所登山のための順化トレーニング法の開発;睡眠のみのトレーニング効果2005

    • 著者名/発表者名
      鳥賀陽信央, 山本正嘉
    • 雑誌名

      第8回高所トレーニング国際シンポジウム2004東京 総集編 8

      ページ: 53-54

  • [雑誌論文] 一週間で行うLiving low, training high方式の高所トレーニングの効果2005

    • 著者名/発表者名
      安藤隼人, 山本正嘉
    • 雑誌名

      第8回高所トレーニング国際シンポジウム2004東京 総集編 8

      ページ: 54-55

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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