1.スキー操作の制作に関する研究 上級者のスキー滑走を参考にして、「可視化スキー操作」を制作した。また、スキー板に水平方向に作用する荷重を測定するために、ローラーインラインスキーを用いたスキー滑走実験を行った。さらに、スキーヤの下肢の角度とスキー板に作用するモーメントの関係(スキーブーツの機械特性)をも測定した。これらをも含めて、研究の主要テーマである「定量化スキー操作」の制作法の信頼性向上について研究を続けた。その研究成果を「「定量化スキー操作」評価法の改良に関する考察」と題して、2007年3月に開催された日本スキー学会の講演会で発表した(日本スキー学会第17回大会号、2007、pp.24-23)。 2.スキーターンシミュレーション法に関する研究 「定量化スキー操作」を取り入れることにより可能となった"二本のスキー板を用いるスキーターンシミュレーション法"をさらに改良し、スキーターンのパラメータを種々変化させてシミュレーションを行った結果、連続したスキーターンのシミュレーションが可能であることが明らかになった。この成果を「二本のスキー板を用いたスキーターンの数値解析例」と題して、2006年11月に開催された日本機械学会主催の講演会「ジョイント・シンポジウム2006」で発表した。 3.スキー操作の応用に関連する研究 滑走斜面の角度により、最適なスキーヤ姿勢がどのように変化するかを解析し、その成果を「スキーヤ姿勢に及ぼす曲げモーメントの影響」と題して日本スキー学会誌に投稿した(11.研究発表を参照)。
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