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2004 年度 実績報告書

単一筋細胞における酸素消費の動的応答

研究課題

研究課題/領域番号 16500431
研究機関神戸芸術工科大学

研究代表者

古賀 俊策  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (50125712)

研究分担者 福場 良之  広島女子大学, 生活科学部, 教授 (00165309)
キーワード酸化燐酸化反応 / 単一筋細胞 / 酸素消費の動的応答 / phosphorescence quenching / 酸素分圧 / 温度依存性
研究概要

リンガー溶液の温度を高温(25.9度)と常温(20.5度)レベルに変化させて、単一筋細胞の酸素分圧応答の温度特性(Q_<10>効果や酸素消費の臨界温度)を調べた。電気刺激によってカエルの単一筋細胞(N=6)を収縮弛緩させて(0.17-0.5Hz,2-3.5min)、酸素分圧応答を連続的に測定し、動的特性のメカニズムについて検討した。高温と常温条件の順序はランダムに実施した。データの解析には、代表者たちが開発した生体応答解析プログラムを用いて、単一筋細胞の酸素分圧応答パラメーター(遅れ時間、時定数、振幅値)を求めた。
両条件における最大の張力と酸素分圧には差がなかった。しかし、収縮開始時における酸素分圧の低下速度(平均応答時間、全変化量の63%値に到達する時間)は高温条件のほうが有意に速かった。さらに、酸素分圧の変化量も高温条件において54%ほど大きかった。両条件における最大張力が等しいことは、エネルギー消費量に差がないことを示唆する。したがって、酸素分圧変化量の差は酸素の拡散と溶解度の違いによるものと考えられる。
しかし、高温条件で収縮開始時における酸素分圧の低下速度がより速いことは、高温環境が筋肉細胞ミトコンドリアの酸化リン酸化反応をより早く賦活させたことを示唆する。今回の研究によって、単一筋細胞の酸素分圧応答の温度依存性が認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Elevated Temperature Accelerates O_2 Onset Kinetics in Isolated Xenopus Myocytes during Moderate Intensity Work2004

    • 著者名/発表者名
      B.Walsh, S.Koga, C.M.Stary, C.A.Kindig, M.C.Hogan
    • 雑誌名

      Abstract #20.13, The Physiologist 47・4

      ページ: 314

  • [図書] Measuring VO_2 Kinetics : The Practicalities in "Oxygen uptake kinetics in health and disease"(edited by D.C.Poole, A.M.Jones)2005

    • 著者名/発表者名
      Koga, S., T.Shiojiri, N.Kondo
    • 総ページ数
      23
    • 出版者
      Routledge Book Company, UK

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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