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2004 年度 実績報告書

IT利用による自主的ウォーキング奨励プログラムの開発と評価

研究課題

研究課題/領域番号 16500447
研究機関琉球大学

研究代表者

尾尻 義彦  琉球大学, 医学部, 助手 (00136904)

キーワードウォーキング / 歩数計 / 体組成 / 血圧 / 脈波 / 骨密度
研究概要

沖縄本島北部のN村において、ウォーキング教室への参加者を募集した。教室は、90分の週2回、12週間にわたって、健康に関する講話と実技を組み合わせて実施した。参加者は、歩数計(オムロン、HJ-720IT)を持ち、毎日の歩数、消費エネルギー、歩行距離、しっかり歩数(10分以上の連続歩行のみカウント)を記録し、メモリーされた歩数計の情報をパソコンに取り込み、日間、週間、月間のデータを確認した。12週間にわたる教室において、参加者は歩数計の使い方やパソコンで解析したデータの見方などの説明を受け、自身で歩行データを元に目標を立てて、ウォーキングを実践できるように指導された。また、12週間の教室終了後も、歩数計の使用を継続した。
教室の開始前と6ヵ月後に、検査を実施した。検査は、体組成(タニタ、BG-118D)、血圧脈波(フクダ電子、VS-1000)、骨密度(McQueウルトラソニック、CUBAクリニカル)、運動負荷心電図・血圧測定、および血液生化学検査(血糖値、中性脂肪、総コレステロール等)を行なった。また、教室参加者以外にも受診を呼びかけて検査を実施したので、教室参加者は50名を含む、74名が2度の検査を受けた。
6ヵ月後の検査時に、歩数計の主観的有効感、運動継続への意欲等についてアンケート調査を行ない、4件法で評価した。その結果、歩数計の使用は運動への意欲や運動継続の動機付けに大きく寄与したが、運動の自主性に関しては有効感が若干低くなった。また、パソコンの入力や入力したデータの利用に関しては、あまり有効でないとする者が29%みられた。
1年後の評価に向けて、自主的なウォーキング・プログラムを確立するためには、パソコンへのデータ入力を頻繁に行って歩数管理を徹底するとともに、自身の歩行記録をしっかりと把握できるように指導する必要があると思われる。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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