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2004 年度 実績報告書

メンタルストレス試験時の血管反応性と血管健康度および24時間血圧変動性の関係

研究課題

研究課題/領域番号 16500448
研究機関札幌医科大学

研究代表者

堀口 雅美  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (10217185)

研究分担者 田中 豪一  札幌医科大学, 医学部, 助教授 (10167497)
澤田 幸展  札幌医科大学, 医学部, 教授 (40045539)
キーワード指動脈コンプライアンス指数 / 指数関数モデル / 性差 / 上腕-足関節脈波速度
研究概要

メンタルストレス試験における心血管反応の個人差は将来の心血管系疾患の発症への寄与もしくは予測因子と考えられている.そこで本研究ではメンタルストレス試験時の血管反応性と血管健康度の相関関係を分析し,ストレス反応性の個人差と心血管系の健康度を予測しようとするものである.血管反応性と血管健康度の評価には,申請者グループが開発してきた独自の指標群のほかに,動脈硬化の基準測度として上腕-足関節脈波速度(baPWV)も採用した.指尖部血管の圧-容積関係を指数関数〔V=a-b×exp(-nP)〕で記述するモデルを用いて,指尖容積脈波から算出されるコンプライアンス-圧関数に基づくモデルパラメータa, b, nを決定した.平成16年度は血管反応性および血管健康度における性差を中心に検討を行った.
実験は心血管系に既往歴,現病歴のない女子大学生8名を被験者として安静仰臥位でbaPWVを測定した後,座位で指圧迫法による脈波と血圧を同時に測定した.カフ圧>10mmHgの経壁圧範囲の全体で指数関数モデルの3つのパラメータを決定し,すでに得られている青年男子の結果(田中,2004)と比較した.その結果,カフ圧>10mmHgの経壁圧範囲全体でのパラメータaにおいて女子<男子(t(37)=2.149,p<.05),パラメータnで女子>男子(t(37)=2.644,p<.05)であった.パラメータbでは男女差は認められなかった.女子のbaPWVは963±95cm/sec.であり,男女差は認められなかった(t(37)=1.265,p>.05).baPWVよりもパラメータnのほうが,性差をより鋭敏に示す指標となる可能性が考えられる.
今後は血管内皮機能検査を追加し,メンタルストレス試験時の反応性が異なる被験者を性差も含めて選択し血圧の24時間アンビュラトリー計測を実施する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 青年女子における指動脈コンプライアンス指数と動脈硬化度の相関分析2004

    • 著者名/発表者名
      堀口雅美
    • 雑誌名

      生理心理学と精神生理学 22・2

      ページ: 124

  • [雑誌論文] 血管内圧-容積指数関数モデルによる青年と中年男性の指動脈男性特性の分析2004

    • 著者名/発表者名
      田中豪一
    • 雑誌名

      生理心理学と精神生理学 22・2

      ページ: 125

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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