研究課題/領域番号 |
16500449
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
竹島 伸生 名古屋市立大学, システム自然科学研究科, 教授 (00137126)
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研究分担者 |
宮原 一弘 名古屋市立大学, システム自然科学研究科, 助手 (90315903)
楠 正暢 近畿大学, 生物理工学部, 助教授 (20282238)
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キーワード | 高齢者 / 運動 / well-rounded exercise / 運動プログラム / ITを使った支援システム |
研究概要 |
本年度は研究2年度目であり、昨年より開始した名古屋市、長野県飯田市、島根県安来市(旧広瀬町)および福岡県香春町などに在住する高齢者を対象にウエルラウンドエクササイズ(well-rounded exercise)またはそれぞれの構成内容である4種類のエアロビクス、レジスタンス、柔軟性とバランス運動の介入研究を試み、それらの効果を調べ、運動による健康づくり支援システムの内容に関わるエビデンスを検討することを試みた。研究初年度同様に各地域の公民館を主体にバンドを用いたレジスタンス運動、バランス運動を指導し、運動前後で機能的体力(Functional fitness)、アンケート(面接法)、バランス能(バランスマスターによる評価)を調べたところ、非運動群に比し、いずれも有意な改善が認められ、運動効果の交差妥当性が確認できた。また、昨年度検討した加速度計付き歩数計を利用した日常生活活動量と質の向上の有効性を基にコンピュータとタッチパネル式の加速度計データの処理と解析システムを開発し、多くの高齢者が利用しやすいシステムを作成した。本年度は、このシステムを名古屋市、香春町、および飯田市在住高齢者への介入研究を試みたが、介入前後で日常生活時の活動強度等が改善を示したことおよび高齢者自身が戸惑うことなくシステムを利用し、有効な健康づくり支援システムができた。最終年度となる次年度に完成するためにさらに改善し、より効率の良い支援システムの開発を目指したい。
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