研究課題/領域番号 |
16500450
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
木村 みさか 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90150573)
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研究分担者 |
岡山 寧子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (50150850)
淵本 隆文 大阪体育大学, 体育学部, 教授 (90133537)
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キーワード | 虚弱高齢者 / 体力・運動能力 / バイオインピーダンス / 筋量 / 生活要因 |
研究概要 |
2000年に施行された介護保険法では、2003年に保険料(65歳以上基準月額)の見直しが行われたが、全国平均では13.1%のアップとなった。一方、介護保険受給者は、要介護1が最も多く、次が要介護2、これに要支援を加えると受給者の約6割は介護度の低い区分に該当する。健康寿命の延長や医療費・介護保険料軽減のためには、元気な者がいつまでも元気にいる事が最も望ましいが、虚弱高齢者、特に介護保険の適用までに至らない介護予備群や介護度の低い者への対応、すなわち介護予防が急務となっている。特にこのような高齢者の介護予防では、体力・運動能力(身体の動き)低下を最小限に抑えることが最優先課題である。しかし、わが国においては、虚弱高齢者の体力・運動能力の実態やその回復・維持に注目した研究はあまりなされていないのが現状である。このような背景の基、本研究では、虚弱高齢者の体力・運動能力の実態と生活要因との関連を明らかにすることを目的として、要支援、要介護1程度の介護度の低い虚弱高齢者を対象にした測定・調査を企画した。 研究の初年度にあたる本年度は、高齢者福祉施設のデイサービス利用者(要支援、要介護1程度、一部要介護3および要介護4を含む70名)を対象として、体格(身長、体重、BMI)、体力(上肢筋力、下肢筋パワー、柔軟性、敏捷性、持久性)、筋量(BI法)、重心動揺の測定を実施し、このような指標の要介護高齢者の特徴を明らかにできた。また、生活行動面の調査より、デイサービス利用者の活動量はかなり低いレベルにあることが示された。
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