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2004 年度 実績報告書

服飾におけるジェンダーの比較文化的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16500485
研究機関日本女子大学

研究代表者

佐々井 啓  日本女子大学, 家政学部, 教授 (60017241)

研究分担者 徳井 淑子  お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (80172146)
横川 公子  武庫川女子大学, 生活環境学部, 教授 (50090923)
柴田 美恵  千葉大学, 教育学部, 教授 (70017234)
村田 仁代  大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (90219931)
森 理恵  京都府立大学, 人間環境学部, 助教授 (00269820)
キーワード新しい女 / 異装 / スポーツ服 / 阿国歌舞伎 / とりかえばや / シュミーズ
研究概要

本年度は各自研究を推進し、計4回の研究会で意見の交換を行った。またイングリッド・ロシェックを交え、20世紀の西欧のファッションに表象されたジェンダーについて討議した。個々の研究実績は次の通り。佐々井は主にアメリカと日本とで19世紀後半以降にみられるNew Woman・新しい女の衣服改良運動について調査し、ファッションにあらわれた女性解放について明らかにした。徳井は中世フランスにおけるchemiseについて文学から検討し、その表現における両義性を明らかにした。松尾は16・17世紀イギリスにおける異装について『サミュエル・ピープスの日記』等の文学から検討し、主に女性による男装に表象されたジェンダー観について考察を進めた。好田は19世紀イギリスの新しい女における服飾について『余った女たち』等の文学から検討し、小説に表現された新しい女と服飾の関係について考察を進めた。山村は19世紀後半のイギリスにおける女性のスポーツ服についてThe Queen等の雑誌・新聞記事から検討し、女性の解放とスポーツについて考察を進めた。柴田は日本近世初期の阿国歌舞伎の装いについて『かふきのさうし』等から検討し、阿国の男装と風流としての男子の女装をとりあげ、服飾における両性の接近について考察を進めた。横川は鎌倉期における異装について『とりかえばや』を中心に検討し、ジェンダーとセクシュアリティーの明証性について考察を進めた。森は「歌舞伎図巻」にみられる男性の髪型と服装から、年齢階層による服装の違いや流行のさきがけとしての服装について明らかにした。村田は20世紀初頭に活躍したLady Duff Gordonのデザインと考え方について、『Harper's Bazaar』の記事を対象に調査し、Gordonのデザインと美意識の特徴をとらえ、それまでと異なるジェンダー観を服飾デザインに導入した状況を明らかにした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 中世フランス文学における下着chemiseの表現-着衣と裸体の狭間で2005

    • 著者名/発表者名
      徳井 淑子
    • 雑誌名

      服飾文化学会誌 7号

      ページ: 33-39

  • [雑誌論文] 徳川美術館蔵「歌舞伎図巻」にみる流行のさきがけ-男性の髪型と服装の関連に着目して2005

    • 著者名/発表者名
      森 理恵
    • 雑誌名

      金鯱叢書 32

      ページ: 1-13

  • [雑誌論文] 収納場所と収納用具に見る暮らしの思想-大村しげコレクションを事例として-2005

    • 著者名/発表者名
      横川 公子
    • 雑誌名

      生活デザイン研究(武庫川女子大学生活美学研究所研究報告集) 3号

  • [雑誌論文] ファッションにあらわれた女性の解放-1850年代以降の欧米と日本の「新しい女」-2004

    • 著者名/発表者名
      佐々井 啓
    • 雑誌名

      国際服飾学会誌 26

      ページ: 31-52

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 書評 羽生清著『装うこと生きること-女性たちの近代-』2004

    • 著者名/発表者名
      横川 公子
    • 雑誌名

      デザイン理論 45号

      ページ: 91-93

  • [雑誌論文] 意匠学会第45回大会報告2004

    • 著者名/発表者名
      横川 公子
    • 雑誌名

      デザイン理論 44号

      ページ: 119-126

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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