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2004 年度 実績報告書

江戸時代のからくりと近代機構模型の動画製作と機構解析、ならびに動画のウェブ公開

研究課題

研究課題/領域番号 16500547
研究機関京都大学

研究代表者

城下 荘平  京都大学, 総合博物館, 助教授 (80026252)

研究分担者 熊本 博光  京都大学, 情報学研究科, 教授 (10109019)
永平 幸雄  大阪経済法科大学, 教養部, 教授 (20122195)
西原 修  京都大学, 情報学研究科, 助教授 (00218182)
キーワードからくり人形 / 茶運人形 / 機械メカニズム / ルロー模型 / Reuleaux / アニメーション / ウェブ
研究概要

茶運人形の2つの内部メカニズムに関するアニメーションを製作した。
1.人形の足が左右交互に前後運動する仕組みのアニメーション:茶運人形は茶を主人のもとから客へ運び、そして主人のもとへ帰るが、その移動は車輪の回転によって行われる。
その際、左右の足も交互に前後運動する。車輪は袴によって隠されているので、外見上、人形は左右の足で歩いているように見える。この足の動きは偏心円盤の回転とそれに被せられたU字型の部材によって実現され、確動カムに分類される。足袋を履いた足の、確動カムによる前後運動を3次元的アニメーションによって再現した。なお、ルロー模型にもいくつかの確動模型がある。
2.人形が茶を持って客の前までくると頭を下げ、客が茶を飲み干して人形のもっている盆へ茶碗を返すと頭をあげる。これはカム機構によって実現されている。すなわち、回転円盤の一部に突起があり、その突起に人形の頭に連結されているカムが当たっている間だけ挺子によって人形は頭を下げる。このメカニズムを3次元的アニメーションで再現した。
製作したアニメーションはまだ、ホームページ上には掲載していないが、茶運人形の動きを実現している主要メカニズムのアニメーションが完成した時点で掲載する予定である。
アニメーション製作の作業者が交代し、製作ソフトADAMSの習得に時間を要したため、計画どおりにはアニメーション製作は進んでいない。しかし現在ではアニメーション製作作業者はADAMS操作方法をほぼ習得し、2つのアニメーションを完成させた。今後のアニメーション製作は速くなると確信している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] ルロー機械メカニズム模型との対比による江戸時代からくりの機械メカニズム解析2004

    • 著者名/発表者名
      城下荘平
    • 雑誌名

      第4回日中機械技術史及び機械設計国際会議論文集

      ページ: 90-95

  • [雑誌論文] KARAKURI dolls as a background in which Japan was able to accept the modern mechanical technology2004

    • 著者名/発表者名
      Sohei Shiroshita
    • 雑誌名

      The 2nd International Conference on Business and Technology Transfer (Proceedings)

      ページ: 1-6

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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