研究課題/領域番号 |
16500548
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
谷口 義昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)
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研究分担者 |
魚住 明生 富山大学, 教育学部, 助教授 (80345545)
浅田 茂裕 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (40272273)
宮川 秀俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30181986)
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キーワード | ものづくり / 生活科 / 理科 / 技術・家庭 / 工業 / ものづくり基盤技術振興基本法 / 教材・教具 / 音響教材 |
研究概要 |
ものづくり学習の現状を小学校、中学校、高等学校について調査した。小学校におけるものづくり学習は、1,2年の生活科「遊びの工夫」において授業展開されている。また、理科において物質の性質を活用したものづくりの指導を充実すること、図画工作においては材料や用具を選択して工作技能やデザイン能力の育成を図ることが小学校学習指導要領で規定されている。中学校においては理科と美術でもものづくりの指導を一層充実させること、技術・家庭では実践的・体験的な製作活動を通じて創造する能力の育成を図ること、高等学校では、工業において実習を通じて具体的なものづくり技能の習得させることが学習指導要領で規定されている。 ものづくり基盤技術振興基本法の制定以来多くの教育・研究機関に開発支援が行われている。今までに支援を受けた大学・研究機関は一定の成果を上げてきたが、次代を担う子どもたちのものづくりへの興味・関心を喚起させる小・中学校への支援は少なく、子どもたちへの教育支援が必要である。 海外では、ものづくり学習の充実が叫ばれ、イギリスをはじめ多くの国々では教科「技術」が小学校、中学校、高等学校で必修であり、すべての生徒がものづくりを長期間にわたって学習している。なお、日本は教科「技術」は中学校だけに位置付いているが、授業時間数は減少し、十分な学習ができていないのが現状である。 調査研究と併せて、ものづくり学習で興味を引く教材・教具の開発を積極的に行ってきた。小学生に飛行の原理とゴム駆動飛行機、およびグライダーを製作させ、生徒へのものづくり学習の効果を検討した。また、木材、竹材、プラスチック、金属等多くの材料を用いて音響教材を作成し、周波数分析を行い、製作物を幼稚園児に提供し、その反応を分析した。さらに、発電のメカニズムを体験できる教材、電気利用の教材、およびスターリンエンジンを用いた教材などの開発を行った。簡単なロボット教材を開発し、動く仕組みや機構の学習支援を検討した。
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