研究課題/領域番号 |
16500548
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
谷口 義昭 奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)
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研究分担者 |
魚住 明生 富山大学, 教育学部, 助教授 (80345545)
浅田 茂裕 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (40272273)
宮川 秀俊 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30181986)
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キーワード | ものづくり教育 / 授業実践 / 教材 / 評価 / 日本国際博覧会 / ものづくりと教育 |
研究概要 |
ものづくり教育の現状をアンケート調査・分析し、その必要性と課題を検討した。ものづくり活動に子どもたちは興味・関心を示しているが、学校教育においては授業時間数の削減などで十分な学習が展開されていない。一方、本研究で開発した教材を用いて授業実践したが、いずれの教材に対しても子どもたちは興味・関心を示し、高い教育的効果を明らかにできた。 授業実践した具体的な項目を以下に示す。 1)生活科における箸製作の教材化 小学校の低学年からものづくりに興味を抱かせるため、箸の製作を教材化した。 2)パズルを用いた製図指導の工夫 製図指導において立体を認識させるために、導入教材としてパズルを製作させた。パズルの製図、組み立てを通して空間認識を育成できることを明らかにした。 3)アンクロン製作の教材化 竹を利用した民族楽器アンクロンの製作を教材化した。音の高低は共鳴筒の長さに依存することを実体験で理解でき、アンクロンは科学的認識を育成できる教材であった。 4)Lego Mindstormsを教材とした実践 自律型ロボット・レゴは、「考える力の育成」に大きく寄与し、科学技術がものづくりに大きく貢献していることを理解させることが出来た。 5)ハイブリッド発電機の開発 エネルギー変換学習を目的にハイブリッド発電機を開発し、環境教育、創造教育の効果を検証した。 6)携帯電話充電器、携帯型LEDライト、非常用電源 省エネ技術を含むエネルギー変換技術や電気の学習に関心・意欲・態度を高めることを明らかにした。 7)風力発電機 ものづくりを一般市民に普及させることを目的に、2005年日本国際博覧会(略称:愛知万博)で「ものづくりと教育」を実施した。参加者は積極的にものづくり活動を行い、教材に対して高い評価を得ることができた。
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