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2005 年度 実績報告書

論理的思考力を育み実生活に定着するための短時間でできる食物領域の教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 16500556
研究機関鳴門教育大学

研究代表者

前田 英雄  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90094044)

キーワード卵教材 / 温泉卵 / 水回し棒 / ソバ粉 / ソバ打ち / 授業実践 / 教材 / 家庭科
研究概要

平成17年度は平成16年度と同様2つの教材開発を試み、それを用いて大学で授業実践を行った。当初計画していた「尿試験紙によるジュース中のブドウ糖量の測定教材」は、16年度の「小麦粉のドウに油をつけてのばす麺教材」をさらに発展させるため「簡単な十割ソバ打ちの教材開発と授業実践」に変更した。
1)温泉卵の教材
卵は安価で栄養価もよく、日常よく使用する食品である。この食品を用いて確実に温泉卵を開発することは実生活に実践できる教材である。授業時間の中で温度計と時計をみながら、卵白と卵黄の熱変性温度の差を利用して行った。この授業は大学1年生の食物概論(食品、栄養、調理を含む)授業の中で授業実践を行った。さらにこの温泉卵の教材を発展させるために、紅茶の中や塩水の中にゆで卵を入れることによって色がついた卵や塩味がついてゆで卵教材を試作した。
2)簡単な十割ソバ打ちの教材開発と授業実践
今回の教材開発では前年度の麺教材を発展させ、児童に難しいと考えられるソバ打ちが簡単に行える教材を考案した。この教材の特徴は、ソバ粉と水を混合する際の水回しと均一に麺をのばす教具にある。水回しには安価な市販の竹ばさみを用い、麺を1.5mmにのばすために2本のアクリル横板(1.5mm厚×20mm横×500mm縦)を用いて学部、及び大学院の授業、及び現職の小学校、中学校、高校教諭を対象に授業実践及び研修会を行った。また、受講した学生には実生活でも実践を行った。学生及び現職教諭にはこのソバ打ち教材は、技術がいらずに簡単に短時間でできる点、ソバを伸ばすまでの過程は教材(水回し棒、麺棒、横板)が3点で安価(千円)である点、また、ソバ粉のとれる地域の教材として高く評価された。また、この教材を応用することにより小麦粉のドウを用いて均一に伸ばしウドンを作ることも可能である。しかし、ソバを切る道具(そば切り包丁、小間板)が2点で高価(約4千円要)である点、ソバを細く切るのに技術を要する点が課題として残された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 東南アジアの環境、食料問題に関する認識-小学校家庭科における国際理解の視点をふまえた食物教育2005

    • 著者名/発表者名
      堀康二, 他5名
    • 雑誌名

      福岡教育大学研究紀要 54

      ページ: 301-307

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 東南アジアの環境問題についての試案:東南アジア理解の視点をふまえた家庭科食物領域2005

    • 著者名/発表者名
      堀康二, 他6名
    • 雑誌名

      福岡教育大学教育実践研究 13

      ページ: 95-100

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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