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2004 年度 実績報告書

大学生のための国内・国外の地域での問題解決型のフィールド環境教育手法の開発と実践

研究課題

研究課題/領域番号 16500561
研究機関武蔵工業大学

研究代表者

小堀 洋美  武蔵工業大学, 環境情報学部, 教授 (90298018)

キーワード大学生 / フィールド環境教育 / 問題解決型アプローチ / 新たな生物・化学指標 / 環境の評価手法 / 国内外の環境の保全・復元 / 水辺環境 / 熱帯雨林
研究概要

[1]都市河川の新たな生物・化学的指標の開発とこれらを用いた問題解決型環境教育の実践
大学生が河川環境の保全度(健康度)や水環境を測定・評価でき、しかも都市の水環境の新たな問題や課題を発見できる生物・化学的指標を用いた以下の方法を開発し、これらの手法を用いて、学生が現状の把握と問題点の解決、解決策の提言を行える環境教育・科学教育を実践した。
(1)河川生態系の健康度や保全度を数値で評価できる底生生物を生物指標に用いたIBI (Index of Biological Integrity)およびその簡便法を開発した。また、その手法を用いて首都圏河川の保全度(健康度)を評価できるマップの作成、問題点の発見、解決策の提言を行えるプログラムを開発した。さらに、多自然工法による河川改修や復元を行った河川の評価も試みた。
(2)新たな微生物指標および微生物による潜在的危険を測定するための簡便法の開発を行ない、多摩川と鶴見川の支流を対象として、大学生による測定、現状評価を行った。
(3)河川の景観評価を可能にする簡便法を開発し、「フィールド環境演習」の授業に用いた。
(4)環境基準には用いられていない新たな化学的指標(C-BOD、N-BOD)を用いて、神奈川県の3つの河川で、学生主体により、この手法の有効性を検討した。
[2]「熱帯雨林の保全と復元」プログラムの開発・実施と学生によるプログラム評価
日本の学生を対象として、オーストラリア・クイーンズランド州の熱帯雨林で、過去のプログラムで植林を行った熱帯雨林、孤立した熱帯雨林を緑の回廊でつなぐ復元活動の結果を現地調査により把握し、その有効性を明らかにできるプログラムを海外共同研究者と共同で開発し、2週間のプログラムをオーストラリアのアサトン高原の世界遺産に登録されている熱帯雨林で実践した。また、学生によるプログラム評価を行い、その結果を統計的手法を用いて解析した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 生物指標を用いた首都圏の河川の健全度の評価手法(IBI)の開発とその応用2005

    • 著者名/発表者名
      小堀 洋美
    • 雑誌名

      第39回日本水環境学会年会講演集(平成17年)

      ページ: 28

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] オーストラリア・クイーンズランド州のアサトン高原における官・学・民のパートナーシップにおける熱帯雨林の保全および復元活動の現状とその特徴2004

    • 著者名/発表者名
      小堀 洋美, 野村 迅史
    • 雑誌名

      武蔵工業大学環境情報学部紀要

      ページ: 132-137

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] ESDとしての市民主体のオーストラリア熱帯雨林の保全・復元活動の現状と特徴2004

    • 著者名/発表者名
      野村迅史, 小堀洋美
    • 雑誌名

      第15回日本環境教育学会研究発表要旨集

      ページ: 116

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] バイオジオフィルターによる水質浄化策の検討2004

    • 著者名/発表者名
      小堀洋美, 池野利治, 土屋滋俊, 矢澤優亮, 咸泳植
    • 雑誌名

      第69回陸水学会大会講演要旨集

      ページ: 190

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 相模川上流域における大学生の主体性を重視した環境教育2004

    • 著者名/発表者名
      宮内杏子, 小堀洋美
    • 雑誌名

      環境情報科学論文集

      ページ: 513-514

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 外来種を対象とした大学生主体による地域に密着した問題解決型環境教育の実践2004

    • 著者名/発表者名
      小堀洋美, 牧野優子, 佐藤新平
    • 雑誌名

      第15回日本環境教育学会研究発表要旨集

      ページ: 44

  • [図書] 生物多様性の危機とその保全策 In 地球環境2004-052004

    • 著者名/発表者名
      小堀洋美
    • 総ページ数
      22
    • 出版者
      エネルギーフォーラム
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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