研究概要 |
日本への国費留学生の出身国を中心とした諸外国における数学教育について,下記の調査研究を行った. 1.デンマークで開催された世界数学教育会議(ICME-10)に参加し,出席者の母国数学教育についての課題と取り組みの状況について,情報を得るとともに意見交換行った. さらにエストニアのタリン工科大学を訪問し,IT関連学科における数学教育との関連を調査した. 2.モンゴル国へ出張し,教育科学省,国立大学,教育研究所等を訪問し,初等・中等・高等教育における数学教育の内容方法,特徴および,大学入試,留学生の募集・応募・選抜等についても調査を行った. また,職業教育センターから職業教育の現状と課題についての調査を行った. 3.インドへ出張し,全インド数学教育学会から同国における初等・中等数学教育についての情報を得た. また,現在中心的役割を果たしている現役の教師達から数学教育現場での実情を聞くとともに意見交換を行った. (特に,数学教育カリキュラム,教授内容と方法については,わが国の基本スタンスとは異なる独特のものがあることを発見した.) さらにインドの現役教師の立場から,インドの数学教育の特徴についての論文の執筆を依頼した(共同研究). 4.モンゴルの数学教育調査に関する論文を執筆投稿し、職業能力開発総合大学校研究紀要に掲載された.
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