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2006 年度 実績報告書

自然の総合的理解のための地形・地図を利用した講座・観察会の教材、指導法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16500571
研究機関千葉県立中央博物館

研究代表者

八木 令子  千葉県立中央博物館, 地学研究科, 上席研究員 (00250134)

研究分担者 吉村 光敏  千葉県立中央博物館, 地学研究科, 上席研究員 (80250132)
キーワード科学教育 / 地形 / 地図 / 博物館 / 自然環境 / 地形模型 / 嶺岡山地 / 地すべり地形
研究概要

1 嶺岡構造帯の自然環境に関する基礎調査
地形を土台にした自然の総合的理解のため、房総半島南部の嶺岡山地南斜面を事例に、その自然環境に関する基礎調査を行った。まず地すべり性斜面の谷の形態と発達過程を明らかにするために、曽呂川支流の河川の分布状況を、大縮尺の地形図や空中写真で把握し、いくつかの谷について横断形、縦断形の測量を行った。また、土地利用や地すべり予防のために、河川に対してどのような対策がとられてきたかを明らかにした。
2 講座・観察会の実施
嶺岡山地南斜面の調査を踏まえ、一般向け地学観察会「房総の地形を訪ねる-保田嶺岡横断2-」を企画し、10月に2回連続で、講義編、現地編を実施した。参加者は23名、嶺岡山地の地すべり性斜面の地形やそれに関連する土地利用(嶺岡牧、大山千枚田の棚田景観)、地すべりの素因でもある岩石の産状などを観察した。また事前の講義では、嶺岡構造帯の地形模型を使って、地すべり性斜面と非地すべり山地との地形の違い、地すべり性斜面の河川の特徴などを説明した。講義編、現地編いずれもテキストを作成し、参加者に配布した。
3 展示教材の製作
嶺岡山地南斜面の谷の分布や地すべり対策、土地利用状況の調査結果を踏まえ、「地すべり性斜面の地形と土地利用」をテーマにした、水平縮尺1万分の1(過高率2倍)の地形模型を製作した。地形模型の原図は八木が作成、積層は研究補助者が行った。土地利用分類を示す塗色は来年度行う予定である。この展示資料は、平成20年度より常設展示に組み込む予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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