研究課題
今年度は「博物館リテラシー」育成のための試行モデルとして「上野の山ミュージアムクラブ」や「中高生総合セミナー」を実施した。「上野の山ミュージアムクラブ」では、中学生が上野地区に位置する各種博物館における活動を自ら選択し体験活動を行い、その成果を発表した。「中高生総合セミナー」では、自然科学を中心としたテーマを設定し、中高生が、自然科学的な標本・知識に加え、民俗的な伝承・生活、環境的な問題など多方面からアプローチを行った。このような活動を通じて、参加者の博物館リテラシーの育成方法、向上の程度をアンケート等により評価を行った。(1)「上野の山ミュージアムクラブ(テーマ:博物館とびっきり体感)」の活動概要■クラブ員の構成:中学生11名■クラブのスケジュール:7月から11月まで計8回、博物館見学、各機関の実施講座に参加、各機関で体験活動、博物館おすすめガイド作成など多様な体験的な活動を組み合わせ、博物館の活動に親しむことを重視した活動を行った。最終日には国立科学博物館特別会議室において、各機関の担当者を前に、今までの体験活動の報告を行い、中学生の視点から考える博物館の体験活動の面白さについて交流を図った。(2)「中高生総合セミナー(テーマ:イルカ・クジラ)」の活動概要■セミナー員の構成:中学生5名、高校生11名、計16名■セミナーのスケジュール:国立科学博物館上野本館、新宿分館、新江ノ島水族館を会場に、11月から12月にかけて4回のセミナーを実施した。クジラ・イルカの形態や生態、飼育、進化について講義や、自然保護、捕鯨についての講義を実施した他、博物館の展示や収蔵庫、水族館の展示を活用し実物に触れる体験も重視した。最終日にはそれまでの内容を踏まえ、特に捕鯨と保護に関しての意見交換を実施した。
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第12回全国科学博物館協議会研究発表大会資料
ページ: 63-68
ページ: 13-22