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2005 年度 実績報告書

学校に適するインターネット環境に関する定量的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16500577
研究機関東京工業大学

研究代表者

室田 真男  東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (30222342)

キーワードインターネット / WWW / レスポンス時間 / コンピュータ教室 / 項目反応理論 / アクセス分布 / ガンマ分布
研究概要

本研究では、主に初等中等学校における学習活動との関係からみて、インターネットとの接続回線速度によりどの程度の学習ができるかを、インターネットからの情報取得時間という観点から定量的かつ実験的に明らかにすることを目的としている。本年度は、インターネットにおいて児童・生徒が閲覧する教育用コンテンツ(Webページ)のデータサイズ調査を行った。次に、コンピュータ教室において児童・生徒がインターネットへ一斉にアクセスする状況における情報取得時間について、シミュレーション実験による検討を行った。
児童・生徒が利用するインターネット上の教育用コンテンツのデータサイズ調査では、教育用コンテンツを扱うサイトとして、「Yahoo!きっず」に登録されているサイトを元に計330サイトを抽出した。各サイトにおいて、トップページから2クリックまでのコンテンツのデータサイズ合計を調査した。その結果、すべてのサイトのデータサイズの平均値は約85KByteであったが、それぞれのサイトのデータサイズはばらつきが非常に大きく、最大値は約25MBybe、最小値は26Byteであった。
上記の結果と、昨年度の実験で得られたコンピュータ教室におけるアクセス分布がガンマ分布により近似できるという結果を基に、インターネットからの情報取得時間のシミュレーション実験を行った。その結果、レスポンス時間は、データサイズが大きくなるにつれて、平均値が理論値に比べてかなり大きくなり、特にその分散が急激に大きくなることが明らかになった。また、同じデータサイズの場合でも、アクセス分布の平均ならびに分散が大きくなるにつれ、レスポンス時間が小さくなることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 画質の客観的評価値を用いたDV動画による遠隔講義環境の検討2005

    • 著者名/発表者名
      藤木卓, 室田真男, 清水康敬
    • 雑誌名

      教育システム情報学会誌 22・2

      ページ: 89-99

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 教育用動画像検索システムと時間情報同期方法の開発2005

    • 著者名/発表者名
      森本容介, 室田真男, 清水康敬
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌 J88 D-I, 10

      ページ: 1515-1524

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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