研究概要 |
PC上でペンを使用した手書き入力による協同学習支援システムの開発と研究である。近年ペンなどを入力デバイスにした手書き入力可能なPCが利用可能になってきた。これは,ディスクトップ画面がノートになる,さらにネットワークで共有されたウィンドウで,手書きによる情報表現・交換ができるシステムとなる。これは,新たな情報表現・交流手段であり,数学などでの図形の学習や,総合的学習の時間の議論など,みんなで書き込みながら議論や検討をしたり,またお互いに評価などを行える協同学習支援システムである。 今年度は,大学に設置した手書き入力が可能な新しいWebコミュニケーションツール(NOTA)を授業システムとして活用することに取り組んだ。,宇佐市の小学校と連携し,子供達に携帯電話やデジカメを使って学習に使うコンテンツを作らせ,それらをもとに大学内に設置してある今回導入した個々のPCから共有ホワイトボードとしても機能する授業支援システムを使って,協同学習で教育目標を達成させる実践に取り組んだ。今回児童が作成した「植物図鑑作り」の電子模造紙といえるコンテンツは,ポートフォリオとして活用できることが分かった。これらの実績から,総合的な学習の時間等では,この共有したWebベースのホームページの有効な使い方が研究でき,学校現場にとっても大きな授業力の活性化につながるものと期待されている。この実践をとおしてこの学校からは高い評価を受け,H17年度も継続して実践研究を行うことになった。さらにH17年度は,教師側が手書きツールをどの様に取り入れて授業をおこなうか,また児童向けに手書き入力のツールをいくつか開発したので,これらを取り込みより一層の実践研究を積み上げ研究を行う。
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