昨年度に引き続き、駿河台大学のゼミナール授業の一環として、地域市民にスポットを当てて紹介する映像番組『見〜つけた』を制作し、地元のケーブルテレビで放映を行っている(本年度春学期制作の5番組は2006年12月から放送し、秋学期制作の17番組は2007年4月から放送予定)。 番組は、昨年同様、学校で気軽に利用してもらえるように、飯能市教育委員会を通じて飯能市内全域の小・中学校及び公民館に配布した(2006年12月13日に贈呈式を行った)。またケーブルテレビ放送終了後には、番組を研究代表者のホームページ(http://www.surugadai.ac.jp/prof/mtsukamo/)で動画で公開している。こうした取組みは、番組視聴を採り入れた教育実践につなげていくために必要である。 2004年度から行ってきた本研究は、今年度最終年となるため「まとめ」と評価の作業に入った。テレビ飯能の視聴者を対象に、2度目のアンケート調査を実施し分析した。また、番組制作に取り組んでいるゼミ生を対象に調査を実施すると同時に、制作番組を地域の小中学校に教材として配布していることから、市内の小中学校教員を対象に教材配布の利用度や番組への要望などを問うアンケート調査も実施した。 2007年2月には、摂南大学で開催された情報コミュニケーション学会第4回全国大会にて、塚本・青山・村田が「大学におけるメディアリテラシー教育の実践事例-地域との連携を目指した映像制作実践によるML教育の試み-」について、また村田が「大学におけるメディアリテラシー教育の実践事例-『制作』の位置づけの理論化にむけて-」と題する口頭発表を行った。 2007年3月には、「高等教育における実践的メディアリテラシー教育の試み:地域との連携を目指して(課題番号16500602)平成16年度〜平成18年度 科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書 研究代表者 塚本美恵子」と題する報告書に知見の成果をまとめた。
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