研究課題/領域番号 |
16500602
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 駿河台大学 |
研究代表者 |
塚本 美恵子 駿河台大学, 文化情報学部, 教授 (10275927)
|
研究分担者 |
村田 雅之 東京工芸大学, 芸術学部, 助教授 (10222340)
青山 征彦 駿河台大学, 現代文化学部, 助教授 (60337615)
|
研究期間 (年度) |
2004 – 2006
|
キーワード | メディアリテラシー / 地域理解 / 映像制作 / 高等教育 / ケーブルテレビ番組 / 地域連携 / 教育実践 |
研究概要 |
高等教育におけるメディアリテラシー教育の実践では、映像制作実践に取り組むところも徐々に増えつつあるが、つくること自体が目的化してしまい、つくりっぱなしで終わってしまう限界も見え隠れする。そこで本研究では、1.大学におけるメディアリテラシー教育の実践、2.地域理解に向けた教育実践、を核に、「地域とつながる」という地域連携の枠組みの中に本研究を位置づけた。 具体的には、(1)駿河台大学のゼミナール授業の一環として地域市民にスポットを当てて紹介する映像番組『見〜つけた』<5分>を制作し、(2)地元のケーブルテレビで放送すると同時に、(3)作品をホームページ(http://www.surugadai.ac.jp/prof/mtsukamo/)で公開している。また、(4)番組を市内の全ての小・中学校と公民館に地域理解のための「教材」として寄贈しており、(5)番組を利用した小学校での授業実践や、(6)地元小学校との交流も行ってきている。 実践の教育効果や評価を検証するために、(7)ケーブルテレビ視聴者を対象とした2度のアンケート調査を実施・分析し、(8)市内の小中学校教員を対象にした調査も行った。加えて、(9)大学間の交流(駿河台大学と東京工芸大学)や、(10)メディア教育全般に関する理論的な検討を深め、大学における授業設計についても整理した。 本研究期間中に制作した番組は、合計54本にのぼっている。3年間の実践は、学生のメディアリテラシーや地域理解などを促し、「メタ映像」理論の展開や、社会学者Starが指摘したような番組の「境界的なオブジェクト」としての有効性も示唆された。研究成果の一部は、2007年2月に摂南大学で開催された情報コミュニケーション学会第4回全国大会にて発表し、2007年3月には、成果報告書にとりまとめた。
|