研究課題
基盤研究(C)
本研究は、学習活動のなかでメタ認知能力の獲得を支援する学習支援システムを開発することを目的とした。学習に際してメタ認知能力を獲得・活用することにより、個別知識やノウハウの吸収を効率よく行えるだけでなく、系統的な知識獲得や問題解決能力が高まると期待されている。本研究では学習活動のうち協調学習と問題解決の2分野に着目し、これらの分野で要求されるメタ認知能力を分析し、その獲得を目的とする学習支援システムを研究・開発した。協調学習においては、学習を円滑に進め知識・スキル獲得を行なうために必要なメタ認知能力として、学習者自身や学習者グループの状況把握能力、グループ内で行なわれる議論の内容把握能力、また多様な意見を相対化し、全体としての結論を導く能力などが必要であることがわかった。これらの能力は通常グループをコントロールするメンターがヒントを提示し、それを足がかりに能力獲得を行なう。これに対し本研究では、ブレーンストーミングと6色ハット法に着目し、これらの環境に置かれた学習者に対してシステムが適切なメンタリングやヒント提示を行なうシステムを開発した。数学などの問題解決活動に関しては、解決の手段となる法則や公式の取捨選択の戦略が達成度に大きく影響するが、この他にも自己状況の把握(どこまでが理解でき、どこからが理解できていないか、など)が大きく影響することがわかっている。これを支援するため、小問の回答状況から学習者の理解状況を把握し、それに応じた適切なメタ認知面のヒントを提示するシステムを開発した。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (11件)
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