研究概要 |
平成16年度において、高齢者におけるインターネットを利用した生涯学習として旅行英会話の教材の作成を試みている。実際の作成を現在も継続している。 以前の研究においては、特に興味のある教材であればインターネットで学習してもよいという結果を得ている(平成14年度科学研究補助金報告書)。そのため、地域における地理や地域の歴史についての講演を受講してもらいアンケート調査した。興味ある教材としては特に希望はなく、旅行や語学の記述がみられた。そのため、本研究では旅行における簡単な英会話教材を作成している。以前の研究では、広島市の高齢者向け集合住宅に居住している高齢者においてアンケート調査を実施した。家族と事情があり離れて一人で生活するという特殊事情のある方々が多くみられた。すこしでも社会参加できる可能性をコンピュータの利用をとおして感じてもらえた結果であった。 本研究では、現在でも問題になっている過疎の町における高齢者を対象として検討を行うこととした。そのための事前準備としてインターネットや教育などに興味があるかについてアンケート調査を実施し検討を加える。特に地域における調査のため、町の公民館や老人会にインターネットの便利さを講習しながら実施をする。現在、町では公民館を中心にコンピュータの講習会を実施しており、そこに参加されている高齢者の方々を含めて老人会をとおして調査を実施する。老人会の総会で実施予定であるが,地域の皆さんの理解を得ないとアンケート実施も困難である。そのため,何もないときにも地域での活動に参加したり,イベントに参加したりする必要がある様子である。学生サポートにその役割をしてもらう予定であり,現在町で生活をしている。しかし中々受け入れてもらえるまでには時間がかかるようである。 アンケートでは,コンピュータに対する興味や親近感,また生涯学習に対する考えかたや取り組み方,インターネットに対する理解,学習内容についての希望が検討できる質問表を作成し,実施する予定である。今年度は,教材開発の準備と下調べの準備を行った。
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