研究課題/領域番号 |
16500623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 常磐会短期大学 |
研究代表者 |
宮田 保史 常磐会短期大学, 幼児教育科, 教授(学長) (90123596)
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研究分担者 |
植田 明 常磐会短期大学, 教授 (10310715)
平野 真紀 常磐会短期大学, 講師 (70342201)
新谷 公朗 常磐会短期大学, 講師 (30340871)
金田 重郎 同志社大学, 工学部, 教授 (90298703)
井上 明 甲南大学, 情報教育研究センター, 講師 (50331658)
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キーワード | デジタル紙芝居 / 3次元画像記述言語(3DML) / 幼児教育 / オープンソース / 保育教材・遊具 / 情報リテラシー教育 |
研究概要 |
高度情報化社会である今日、保育者(幼稚園教諭、保育士)となる幼児教育系大学の学生にとって、情報技術の修得はきわめて重要である。保育者には、教材制作時における著作権への配慮、携帯電話等の情報ツールを媒体とした保護者とのコミュケーション、ニューメディアの子どもに与える影響への配慮等、現代社会に対応したより高度な情報技術と知識が必要とされているからである。また、幼児教育系大学では、従来、ワープロ・表計算ソフトの利用方法を情報教育の主軸としてきた。しかし、今後は、上記要件を踏まえ幼児教育本体や子育て支援に活かせる専門性の高い情報リテラシー教育が要求される。特に、高校での「情報」科目を修得した学生が入学する2006年度に向けて、実践的かつ総合的な力を養う情報教育カリキュラムの確立が急がれる。 そこで、本研究では、学生が、保育現場に立ったときに必ず行うであろう教材制作をテーマとしたカリキュラムを提案する。マルチメディアを表現手法の一つとして捉え、大画面に写し出される紙芝居や仮想空間を自由に動きまわれるような3次元画像を用いた遊具、遊びの環境を想定し、保育方法、表現(造形・美術)等の知識・技術を総合し、情報技術を活用して保育活動に用いる教材の制作を行う。学生が、情報技術で解くべき問題点を自覚し、目的意識を持って修得できるカリキュラムの確立を目指している。 具体的には、メディアミックス的要素を念頭に、デジタルカメラやイメージスキャナ等の画像、MIDI等の音源を活用して、液晶プロジェクタ等の大画面にも対応した紙芝居の制作、3次元画像を用いた遊具を制作し、幼稚園等で保育活動に利用する。更に、その保育活動を観察し、幼児教育的見地から教材や表現方法の良し悪し、保育方法について評価を行う。学生は、情報技術を基軸とした保育実践(教材作成、保育活動、評価)を体験する。
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