研究課題/領域番号 |
16500623
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研究機関 | 常磐会短期大学 |
研究代表者 |
宮田 保史 常磐会短期大学, 幼児教育科, 教授(学長) (90123596)
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研究分担者 |
植田 明 常磐会短期大学, 幼児教育科, 教授 (10310715)
平野 真紀 常磐会短期大学, 幼児教育科, 准教授 (70342201)
新谷 公朗 常磐会短期大学, 幼児教育科, 准教授 (30340871)
金田 重郎 同志社大学, 工学部, 教授 (90298703)
井上 明 甲南大学, 情報教育研究センター, 准教授 (50331658)
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キーワード | デジタル紙芝居 / 3次元画像記述言語 / 幼児教育 / オープンソース / 保育教材・遊具 / 情報リテラシー教育 / PBL(Problem Based Learnig). |
研究概要 |
19年度は、情報化社会に対応できる資質の高い保育者を育成するという観点から、学生自身が現場で活用できるマルチメディア教材の製作、現場での実践、点検・評価という、保育の実際のサイクルに「デジタル紙芝居」を導入し、教材としての確立を図った。また今年度は、マルチカメラシステムを導入し、点検・評価において、学生が自分の実践をより理解できるよう実践過程を映像に記録し、振り返りに活用した。 保育現場で活用できるマルチメディア教材の研究をとおして、保育教材を単に制作するだけでなく、実際に教材を見た子どもたちの反応や現場保育者からの反応や意見を踏まえ、再度、教材を制作し、実践するというプロセスが、学生自身の情報リテラシー能力、問題解決能力を高めることが確認できた。 このような観点に立って、学生が、デジタル紙芝居等のマルチメディア教材を用いた実践場面を、ビデオ画像を用いて分析することで、さらなる問題解決能力の伸長を目指した。マルチカメラシステムの特性である多方向からの映像の記録は、通常、学生側から見る保育場面とは異なる方向からの映像も記録され、記憶に頼るのみの振り返りや反省では得られない映像情報を得られることが、確認できた。 また、マルチカメラシステムのその他の特性として、映像を単に記録するだけでなく、問題が起きた時点から遡って記録し、編集することが可能だということもあり、学生自身が保育実践時に気づいた課題点や問題点においても、何に起因していたのかを提示しやすい。実際の保育実践の振り返りや反省会では、保育実践での問題点を記録した教員がマルチカメラの編集映像を資料として利用したところ、どの学生においても、反省点や問題点がわかりやすいと答えた。また、自分自身の保育場面を見たことがない学生がほとんどでもあり、映像を介することによって、自分自身の姿を第三者的に捉えることができることから反省点を踏まえやすいとの感想を述べる学生がほとんどであった。
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