研究概要 |
本研究では,普通教科「情報」(もしくは,専門教科「情報」)で利用でき「情報の科学的な理解」を促進するための学習用教材を開発した.本研究で開発した5つの単元の学習教材名,種類と教材数(概数)を下記に示す. (1)コンピュータのしくみ 数値表現の教材(10進2進変換,10進16進変換)(3種類6教材):数値の内部表現の教材(4種類4教材):2進数の表示の教材(1種類1教材):コンピュータのしくみに関する教材(スライド1種類4章92枚) (2)アルゴリズム 探索(逐次探索,二分探索)の教材(2種類2教材):ソート(選択法,交換法,基本挿入法,シェルソート)の教材(4種類5教材) (3)情報のディジタル化 カラー画像の分解・合成などの教材(3種類4教材):標本化,量子化,濃度変換,フィルタの教材(4種類8教材):カラーディスプレイのしくみの教材(1種類1教材):フルカラー表示器 (4)ネットワークとセキュリティ IPアドレスの基礎知識の教材(1種類1教材):基本的なネットワークの形態の教材(2種類2教材):TCPとUDPなどの教材(スライド2種類2教材22枚):シーザ暗号の教材(1種類1教材):共通鍵・公開鍵暗号方式の教材(3種類3教材):共通鍵・公開鍵暗号方式の教材(スライド2種類2教材94枚) (5)モデル化とシミュレーション 学習ツールTLMS : TLMSを利用した例題(普通教科)(3教材):TLMSを利用した例題(専門教科)(2章20教材) 今年度は,TLMSを利用した例題(専門教科)(2章20教材)を作成した.これらの学習教材の内容ならびに利用方法について検討して,授業実践を行った学習教材に関する評価についても,一部の教材であるが評価を行い,高等学校の教科「情報」,ならびに大学等での基礎教育で利用できる学習教材であることが明らかになった.
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