研究概要 |
本研究では,普通教科「情報」(もしくは,専門教科「情報」)で利用でき「情報の科学的な理解」を促進するための学習用教材を開発した.本研究で開発した学習教材は以下の通りである. (1)コンピュータのしくみ 数値表現の教材(10進2進変換,10進16進変換):数値の内部表現の教材:2進数の表示の教材:コンピュータのしくみに関する教材 (2)アルゴリズム 探索(逐次探索,二分探索)の教材:ソート(選択法,交換法,基本挿入法,シェルソート)の教材 (3)情報のディジタル化 カラー画像の分解・合成などの教材:標本化,量子化,濃度変換,フィルタの教材:カラーディスプレイのしくみの教材:フルカラー表示器 (4)ネットワークとセキュリティ IPアドレスの基礎知識の教材:基本的なネットワークの形態の教材:TCPとUDPなどの教材:シーザ暗号の教材(1種類1教材):共通鍵・公開鍵暗号方式の教材 (5)モデル化とシミュレーション 学習ツールTLMS : TLMSを利用した例題(普通教科,専門教科) さらに,以下のことを行った. (1)学習教材を利用した教育実践を行い,学習教材の評価を行った. (2)研究分担者の情報科教育法の授業で利用して,学習教材の利用法の検討,学習指導案の作成を行った. (3)学習教材を利用した学習指導方法を検討して,学習指導案を作成した. (4)学習教材および学習指導案は,CD・ROM, Webサイトで公開した. これらの結果から,一部の教材であるが評価を行い,高等学校の教科「情報」,ならびに大学等での基礎教育で利用できる学習教材であることが明らかになった.
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