研究課題/領域番号 |
16500627
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
杉本 裕二 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (90311167)
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研究分担者 |
近藤 喜美夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
大澤 範高 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30251721)
浅井 紀久夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90290874)
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キーワード | 遠隔コミュニケーション / 教育交流 / 拡張現実感 / 文字認識 / マルチメディア教材 |
研究概要 |
国際社会に適応した人材を育成するには、優れたコミュニケーション能力が要求される。しかし、遠隔教育では、そうした能力の育成が難しいと考えられてきた。本研究では、遠隔コミュニケーションを目的にした教育支援ツールを開発する。 通信ネットワークを利用した遠隔交流では距離を克服できることから、様々な人とのコミュニケーションが可能になる。日本人学生は、その文化的背景もあり自分の意見を表現しようとしない傾向にある。これを排除する第一歩が、議論内容の的確な把握である。学生が内容を十分理解できるように支援する必要がある。本研究では、拡張現実感技術を応用することにより、提示されたキーワードが実時間表示される支援ツールを構築した。 これまで、文字検出機能の構築、提示語句形態の多様化及び3Dマルチメディア教材・素材の調査を行ってきた。準備的実験から、遠隔コミュニケーションでの多地点接続が重要な要素であることがわかった。 (1)サーバ・クライアント構成 遠隔コミュニケーションにおいて、一人の講師と複数の学生が多地点接続する場合、システムのサーバ・クライアント構成に配慮する必要がある。映像音声は既存のビデオ会議システムで送受信され、支援情報の交換にはインターネットが利用されるという環境を想定して構成した。 (2)提示語句形態の多様化 マルチメディア・データの多様な形態に対応するため、Web Browserがサポートするファイルの再生だけではなく、既存のplug-inも利用可能にした。 (3)マルチメディア・インタラクションの調査 開発したプロトタイプでは、3Dマルチメディア・コンテンツを扱う。支援ツールとして遠隔コミュニケーションに利用するためには、そのインタラクション手法が効果的でなければならない。評価を対象にした3Dグラフィックス及びインタラクション手法の調査を実施した。
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