• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

腐植食物網中のDOM(溶存有機物)の役割再評価

研究課題

研究課題/領域番号 16510003
研究機関山形大学

研究代表者

佐藤 泰哲  山形大学, 理学部, 教授 (60007177)

キーワード溶存有機物 / Dissolved organic matter / 湖沼 / 嫌気層 / 微生物可使性 / 鉄、マンガン / 共沈
研究概要

まず、嫌気的試水を嫌気的にろ過する方法を検討した。ろ過装置を嫌気的深水層に沈め、現場でろ過する方法と、嫌気的試水を嫌気的に採水し、実験室で嫌気的にろ過する方法が考えられる。一連の実験を考えると、後者の方が都合が良い。そこで、嫌気的深水層の水を嫌気的に採水するためのチューブ採水器を試作した。基本的には、チューブにアンカーを付け湖底に沈め、チューブをボート上の吸引ビンにつなぎ、ポンプで吸引ビン内を減圧にし、湖底直上水を吸い上げる装置である。種々、改良の結果、容量250mlの試料ビンを吸引ビンの前に置き、試料容器の4倍量の水を捨てた後、試料を採ることで、目的を達成できることが分かった。試水は密栓し、水封して実験室へ持ち帰る。
このように採水した試水を、窒素ガスを充填したプラスチックのグローブバッグ中のろ過装置で窒素雰囲気下でろ過することにより嫌気的にろ過する。時期的に、嫌気的試水は手に入らなかったので、好気的試水を用い、実際グローブバッグ中でろ過した所、支障なくろ過できる事を確認した。
嫌気的試水を大気に曝した際、2価の鉄、マンガンが酸化され、3価の鉄、4価のマンガンとなる。これら化学種の溶解度は小さく、沈殿する。その際、溶存有機物(DOC)が共沈するか否かを検証するための実験方法を考案し模擬実験を行った。

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi