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2004 年度 実績報告書

土壌汚染による土壌生態系への影響を評価するための食物連鎖モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16510026
研究機関昭和大学

研究代表者

長谷川 真紀子  昭和大学, 教養部, 助教授 (80146810)

研究分担者 伊藤 良作  昭和大学, 教養部, 教授 (80133354)
金子 信博  横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (30183271)
キーワード土壌汚染 / 食物連鎖 / 毒性試験 / 多足類 / トビムシ
研究概要

今年度は食物連鎖モデルの構築のため、主にトビムシと多足類(イシムカデ)を用いた基礎的実験および野外データの解析を行い、下記のような成果が得られたので報告する。
1)ムカデの飼育を行うため、飼育容器および安定した飼育環境(定温インキュベーター15℃、20℃)を整えた。飼育ビンは小容器(直径2.5×高さ5cm)と大容器(直径10cm×高さ7cm)の2種類を用意し、容器中には石膏と活性炭を混ぜたものを厚さ2cmになるように敷き詰めた。
2)野外土壌(神奈川県厚木市、雑木林)を採取し、その中からムカデの拾い取りを行った。採取されたムカデは体長が7mm〜14mmと比較的小さいため、1個体ずつ石膏をひいた小さな飼育容器に入れ、15℃インキュベーター中で飼育した。石膏上で飼育できるのか疑問であったが、石膏に水をたっぷり含ませやや多めにしたところ飼育可能であった。飼育した種はダイダイヒトフシムカデMonotarsobius elegans Shinohara、ヒトフシムカデ属の1種Monotarsobius sp.である。これらの種は乾燥に強いので飼育中飼育容器内の湿度がある程度変化しても飼育しやすい。
3)食物連鎖のモデル系をつくるため、ムカデがトビムシを食べるのか絶食させた個体を用い確認した。5日間絶食させた個体を飼育している容器中に、オオフォルソムトビムシF. candidaを20頭づつ投入したところ、ムカデは触角で感知するとすばやく捕食し、一度にすべてのトビムシ個体を食べた。2度繰り返し同実験を行ったが、同様な行動をとりトビムシを摂食した。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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